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2011年6月

2011年6月20日 (月)

東北地方太平洋沖地震の考察


大津波が掘り起こしたもの


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東北地方太平洋沖地震の考察(15)




(前回の続き)


(危機のなかの癒やしジョーク)

61 そして誰も信じなくなった

官房長官はいった。
「野菜と魚から基準値以上の危険な放射能が見つかりました。しかし大丈夫です」
マスメディアはそのまま洪水のごとく伝えた。
「野菜と魚が危ない。しかし政府は大丈夫といっています」
それで国民は被災地の野菜と魚を食べなくなった。
官房長官はいらいらしながらいった。
「風評被害が広まっています。危険だが大丈夫だと政府がお墨付きを与えているんだ」
マスメディアはメディアスクラムを組み、洪水のようにコマーシャルを流した。
「あなたはそれでも日本人ですか。日本の野菜と魚をなぜ食べないのですか」
ところがますます国民は食べなくなった。
風評被害に遭っている農家はいった。
「首相が食べているところをテレビや新聞が流してくれるといいんだ。するとみんな信用するだろう」
首相は農家に向かっていった。
「あなたたちが食べたら、ぼくも食べていいよ」
この発言には国中から非難が起きた。それでとうとう首相はテレビの前で、野菜と魚を食べるパフォーマンスをやる羽目になった。
しかしそれでも被災地の野菜と魚の売上は伸びなかった。不思議に思った官邸が国民のひとりに取材した。するとその国民は答えた。
「外国の野菜と魚ばかり食べていなくて、首相がいつ被災地のものを食べるか待っているんだ」


62 悪が席巻する国

菅直人は一刻も早く辞任すべきである。そして菅直人自身は政界から引退すべきである。この無能な政治家は日本政界の恥さらしであり、国会の恥部である。これがまだ民主党が野党だったら、それほどの影響は国民になかっただろう。しかし政権与党であったために、直接に国民に影響を与えることになった。

つまり、無気力で政治的見識に乏しい全国の民主党員のツケを、国民が払わされている。全国の民主党員は恥じるがいい。次の衆議院選挙によって、間違いなくきみたちの党派は政権から落ちる。これは誰のせいでもない。きみたちが自ら菅直人を代表に選出することによって墓穴を掘った結果である。

日本国民の不幸は民主党の代表選から始まった。無定見で政治的に未熟な民主党の党員たちは、小沢一郎の人物と政治的力量を見る目を持たなかった。まるでマスメディアの煽動に従うかのように「クリーン」だの「出自としての市民主義」だの「全員参加の民主主義」といった耳障りのいいB層好みのフレーズに簡単に騙されて、詐欺師の菅直人を選んだ。

菅直人はなぜ辞めないか。理由は明確である。なぜやめないといけないかが本人はわかっていないし、辞め方も知らないからである。それほどこの男は政治的に無能なのである。

国際社会は、一度辞任を口にしたトップなど相手にはしない。世界は次の総理待ちになっている。外交は実質的にストップした。もはや菅直人が居座り続けるのは、国内のみならず外向的にも国益を損なっているのだ。それでも大方の民主党員は押し黙っている。沈黙は金だと思って、ひたすら自己保身に走っている。これでは次の落選までの月給泥棒にすぎない。

それにしても異常な政党である。
前総理が現総理を「ペテン師」と呼び、官房副長官(仙谷由人)が総理に向かって辞任を叫び続ける。これまで菅直人と一緒にやってきた者たちは「共同正犯」だと政治の世界で法律用語が飛び交う。このように異常な政党・内閣は日本の憲政史上初めてである。

恥知らずな詐欺師の代表をいただき、民主党員もまた恥知らずな集団になっている。現総理が、自分の延命策のために代表選を争った前代表を党員資格停止処分にし、かつ前総理を、自己の延命のために騙して不信任案を否決する。考えてみればふたりとも菅直人にとっては政治的恩人である。恩人を裏切り、返す刀で国会を愚弄し、国民を愚弄する。この悪の席巻を前にして、多くの民主党員は押し黙ったままである。借りてきた猫のように大人しい。いや、奴隷のように従順である。

これは国政を預かる政治家の姿勢ではない。国民をバカにしている。先の参議院選挙の惨敗、それに続く地方選の惨敗こそ、もっとも正確な民意である。つまらぬメディアの意識調査などどうでもいいのである。もっとも確かで、真実の意識調査は選挙に現れる。民意は菅直人の悪政を変えろ、と民主党に要求している。その要求を聞くのが政治家の務めであり、民主主義の本質である。民主党の姿勢が示しているのは、国民の声などどうでもいい、誰も責任をとらないし、自分たちは好きなことをやるから黙っておけ、といっているのに等しい。
民主党の国会議員は、菅直人に抗議して民主党を出るほどの勇気を発揮すべきである。

民主党の看板はすでに朽ち果てている。裏切りと忘恩と国民蔑視の同義語になっている。あるいは対米隷属、官僚依存、財界との癒着、自民党と同義語の看板になっている。さらに、口先だけでいい政治をやっているように見せかけて、実は何もしない、何もできない、無能や無気力の同義語になっている。それに、昨今、悪の同義語が重なった。

民主党を出て新党を作った方が次の選挙では当選の芽がある。かほどさように国民の民主党への反発は高まっている。民主党Aや民主党Bといった本流争いは、所詮、永田町で意味があるだけの話である。国民にとっては、民主党は菅直人を代表に選出し、菅直人を総理に選出し、野党の不信任案を否決した政党の謂いである。AもBもない。民主党はひとつであり、そのひとつの民主党が選挙でこれまで惨敗してきたし、これからも惨敗するのである。

それにしてもよくもアメリカとの対等の付き合いといったものだ。代表は自民党とすら対等の付き合いを出来ない。要求の丸のみを続けている。民主党の国会議員は自党派の代表とさえ対等の付き合いができない。そして隷属している。こんな政治家がアメリカと対等の関係を構築できる筈がないのである。

小沢一郎は、民主党を出た方がいい。これほど政治を知らない忘恩の輩たちに取り巻かれて、冷たい風に当たる必要はないように思われる。すでに国民は民主党の正体を見てしまった。かりに小沢一郎が総理になるような事態になっても、党勢の回復は至難の業であろう。国民はすでに民主党を見限っているからだ。トップの首のすげ替え程度では最早どうにもならない深刻な状態にある。

菅直人や鳩山由紀夫というのは理系の学部を出ている。現在、世界に恥をさらしている詐欺師とピエロの茶番劇は、実は集団詐欺であって、マスメディアが政権の擁護にまわった。マスメディアは、東北の被災者をダシに使い、「復旧・復興に全力を挙げるべき重大な時期に永田町は政争をやっている。被災者を無視している。被災者は怒っている」とキャンペーンを連日に渡って張った。これが前振りだった。不信任案が上程された2日の朝刊は、菅直人辞任の見出しが踊った。これが鳩山妥協演説の伏線になった。政治的力量の乏しい民主党の代議士たちは、これで菅直人の辞任をまったく信じてしまった。そこにピエロ鳩山の辞任約束の演説が出てきたものだから、民主党の国会議員はまんまと詐欺に引っかかってしまったのである。
こうして詐欺師菅とピエロ鳩山とマスメディアのトリオで、民主党員を騙し、国会を騙した。不信任案否決の重要性に鑑み、今後の展開がどうなろうとも、これは日本の国会史に残る汚点である。

人の織りなす行動には、若いときにその人物が学んだ学問の影響が色濃く出てくる。それが人物の深さにもなり、限界にもなっていることがわかって面白い。
全共闘運動のころ、各学部の大衆団交の会場を見て、学部によってあまりに内容が違うのに驚いたことがある。文学部の大衆団交は、もっとも全共闘運動の本質を体現していた。歴史や文学や哲学がふんだんに繰り出され、大学教師たちは、大学知の本質が問われて、タジタジとなっていた。法学部の大衆団交は、法制度的な手続きが重視されており、文学部に籍を置いていたわたしなどには新鮮であった。経済学部の大衆団交は、マルクス主義経済学を学んだ者たちが中心になっていて、どちらかというと文学部の大衆団交に近いものだった。やはり大学教授研究者の学のあり方、ブルジョワ社会における知識人の有り様が問われていた。
理工学部の大衆団交は、もっとも見劣りがした。学生の追及に哲学や思想の背景を感じることはあまりなく、教授たちの対応にもそれが稀薄だった。

民主党が政権獲得してから、鳩山や菅が、しきりに自分たちが理系の出自であることを、さも誇らしげに口にする場面を見て、わたしは不安を覚えた。優れた政治家の背景には、哲学がある。文学がある。芸術があり、科学がある。宗教がある。もっとも大切な想像力がある。しかし、鳩山や菅の言動にそれを感じることはなかった。しかも、民主党支持の政治評論家やコメンテーターが、何も考えずに、「偏差値が高い」だの「学歴が高い」だのと誉めそやすにいたり、わたしの不安は危惧に変わった。

偏差値や学歴などは優れた政治家の物差しにはまったくならない。そんなことは現場の教師は誰でも知っていることだ。わたしも、他人のことなど何も考えず自分の利害だけに生きて、「偏差値の高い」大学に合格した生徒を何人も見てきた。高い点数を取ること、それを偏差値のひとつの物差しとすれば、それは頭の良さとも直接につながらないし、知恵ともつながらないのである。まして勇気や正直さ誠実さとは何の関係もない能力のひとつである。

我が国の国力の衰退の根底にあるものこそ、「偏差値」重視の教育であり、その象徴としてのセンター試験である。日本の指導層の思考力の欠如、想像力の欠如の原因は、この「偏差値」偏重の教育にある。世界の顰蹙を買った、理系の出自を表舞台にし、裏方でマスメディアが共演した三流の茶番劇は、偏差値の高い者たちによって演じられ、今もこの国を亡国へと導き続けている。
(続く)



今日も最後まで読んでくれてありがとうございます。

 年々にわが悲しみは深くして
   いよよ華やぐいのちなりけり
           岡本かの子

また、面白い文章を書きますね。
みんな、あしたこそ、幸せになあれ!

2011年6月10日 (金)

東北地方太平洋沖地震の考察


大津波が掘り起こしたもの


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東北地方太平洋沖地震の考察(14)



(前回の続き)

(危機のなかの癒やしジョーク)

59 国民を幸せにしない日本というシステム(リーダーの人徳編)

官房長官「昨日の大津波で福島原発はすでに圧力容器貫通しているという情報ですぜ」
首相「これで東日本はもうダメだな。発表するなよ、絶対に。発表すると、後の対応が難しくなる。ぼくの力じゃやれなくなる」
官房長官「発表しないと、原発近辺の住民は放射能に大量被ばくしますが、それでいいんですか」
首相「仕方がないだろう。ぼくの持論の最小不幸社会の実現だよ」
官房長官「これは将来、裁判になりますぜ」
首相「その頃は、ぼくたちはもう政権を離れているよ。あははは」
官房長官「最低!」
首相「何かいった? 最高とか」
官房長官「何もいっていませんよ。ほんとうに耳が悪いみたいですね」
ドアをノックする音が聞こえ、印刷したカラフルな冊子が届けられた。
官房長官「うわぁっ、これはチョースゲェー! これはスピーディー予測図ですぜ」
首相「どれ、そうか、今日、放射性物質は海側に流れているか。これなら東電に出向いても大丈夫だな」
官房長官「これを見ると、同心円上に危険地域を切るのは意味がないことがよくわかりますね。やはり地形と風向きで北の方角中心に放射能は流れていますね。これは早く発表しないと、風下の住民が大量被ばくしますぜ」
首相「バカ! 補償額がいっぺんに膨れるぞ」
官房長官「これだと、飛び飛びに危険地域が拡散し、年が経つにつれて東日本中が補償対象地域になりますね」
首相「失政のツケは大増税で切り抜ければいいのさ」
官房長官「原発事故の損害賠償責任を東電に求めずに、国民に転嫁するわけですね。東電は泣いて喜びますぜ」
首相「スピーディー予測図の情報はすぐには出さずに、ぼくらだけで利用しよう。東京に放射能が流れてくるときは、ぼくたちは外出しないことだよ」


60 集団詐欺

6月2日、愚劣な茶番劇の幕が開き、閉じた。演じたのは、またしても菅直人と鳩山由紀夫のふたりである。詐欺師とピエロの茶番劇である。これが大方の見方であるが、実は背後に巨大な第4権力(マスメディア)がいて、これが菅直人の続投に向けて動いたというのが実相である。つまり今回の茶番劇は集団詐欺と呼ぶべきものであった。

鳩山由紀夫という存在は、民主党にとっても、小沢一郎にとっても、疫病神のような存在なのかもしれない。小沢は鳩山をうまく使っている気になっているのかもしれない。しかし、鳩山は、大甘のお坊ちゃんのふりをして、重要な局面では常に菅直人に軍配を上げ続けてきた。この人物は、もしかすると、トリックスターの性格にアンタゴニストの性格を併せ持っているのかもしれない。非常に興味深い人物で、実は小沢を騙しているのかもしれないのである。最近、小沢に、いかにも岩手県人らしい人の良さと、老いが感じられるのも気になるところである。

鳩山が内閣を組織したとき、内閣から小沢を外したのも鳩山である。また、鳩山が辞任したとき、小沢を後継者に指名せずに、逆に辞任の道連れにしたのも鳩山であった。結果的にはこれが菅首相への途を開いた。そして今回、結果的な菅直人の続投に道を開いたのも鳩山である。

もっとも、鳩山の行動の背後で、小沢がシナリオを書いたのかもしれない。その可能性もある。しかし、その場合は、小沢の指南に応えうる力が鳩山にはないのである。あるいは、鳩山の背後には、小沢の知らない、小沢よりも強い影響力を持つシナリオライターがいて、小沢首相阻止の戦略で動いているのである。すべて小沢の敗北あるいは後退に結果しているのは、その可能性をうかがわせる。
小沢は、今後は、鳩山を使うのをやめた方がいい。自分でやるのが一番いいが、どうしても鳩山を使わなくてはならないときも、鳩山の側に小沢の腹心をつけることだ。今回の茶番劇の前ふりを、菅直人側の北沢俊美防衛相と、鳩山由紀夫側の平野博文元官房長官が努めていて、「確認事項」の文案を練ったという。これもまた不信任案を否決させるための詐欺師とピエロの前哨戦に過ぎなかった。ここで勝敗は決したのである。それにしてもこの席にどうして小沢は側近を出さなかったのか不思議でならない。

この世には、面白いように使えて、実は側においてはいけない人というのがいる。面従腹背の輩で、実は指南役に深い恐れや怨恨を抱いているのだ。こういう人物を側において重用したときは、何事をやってもうまくゆかない。始末が悪いのは、周りはもちろんのこと、本人自身がおのれの深い恐れや怨恨に気づいていなくて、いわば無意識のうちに足を引っ張り続けるケースである。指南されたことの反対の実現を謀るのである。

小沢の側近で、唯一輝いたのは松木謙公である。この政治家だけが、全体を見回し、状況を的確に判断し、おのれの哲学を貫いた。無気力で無能な民主党政治家のなかに、こういった人物がいたとは驚きである。今では、松木の不信任案賛成票を止めようと、議場でしきりに説得していた原口一博などの動きが間抜けに見える。
小沢は、松木を徹底的に大切にすべきだ。軽くて使いやすいイエスマンよりも、信ずるに足る人物を側におくこと、そのことが現在の小沢にとっては何より大切である。

菅直人を支持し、擁護し続けるマスメディアは、集団詐欺の陰の主役を演じた。
まず、マスメディアは、東北の被災者をダシに使った。「復旧・復興に全力を挙げるべき重大な時期に永田町は政争をやっている。被災者を無視している。被災者は怒っている」とキャンペーンを連日に渡って張った。これは、よほど気に入ったフレーズだったらしく、テレビの司会者やコメンテーター・芸能人が、現在もしきりに使っている。一種の水戸黄門の印籠である。この印籠が出された瞬間、画面は思考停止の暗愚のとばりに包まれるのだが、他ならぬ水戸黄門自身が、虎の威を借りる、もっとも卑小な人物に変容するのもこの瞬間である。

わたしたちは、マスメディアの世論なるものが、編集され、作られたものであることを知っている。マスメディアは「復興が進まないから早く総理を代えてほしい」という被災地の声などは、けっして表に出さない。被災者の声はすべて編集され、選択され、マスメディアの党派的キャンペーンに沿うものだけが利用されている。
不信任案が上程された2日の朝刊は、菅直人辞任の見出しが踊った。これが鳩山妥協演説の伏線になった。政治的力量の乏しい民主党の代議士たちは、これで菅直人の辞任をまったく信じてしまった。
こうして菅直人と鳩山コンビで、民主党員を騙し、国会を騙した。菅直人辞任の重要性に鑑み、今後の展開がどうなろうとも、これは日本の国会史に残る汚点である。

菅直人は国会で不信任案が否決されると、早速、「辞めるのは原発が冷温停止された後だ」と言い放った。これでわかったことは、わたしたちの国は、詐欺師をトップにいただき、詐欺師によって国の運命を左右されているということだ。その詐欺師をマスメディアが、コロコロとトップを変えるのはよくない、今は被災地のことを考えるべきだ、と国民に思考停止を迫って擁護している。メディア改革を称えない、哲学のない首相は都合がいいのである。

国民をミスリードし続けるマスメディアは、6月5日朝刊で、いっせいに「菅首相8月末までに退陣」と、またしても菅直人を擁護した。こんなことを菅直人は一言もいっていない。マスメディアは、菅直人への国民の怒りに対して、ガス抜きを謀ったのである。
さらに現在は大連立で、岡田幹事長、枝野官房長官、仙谷官房副長官といった菅直人の「共同正犯」組が、新たなガス抜きを始めた。それに呼応して権力と一心同体のマスメディアが大々的にキャンペーンを張り、国民の怒りのガス抜きを始めた。ここでも不思議なことがある。菅直人は一言も辞めるとはいってはいないのに、菅直人の「共同正犯」組とマスメディアが一心同体の動きを見せていることである。

これが「記者クラブ」の正体である。その動機は、小沢一郎にメディア改革をやられたら、自分たちの高給生活が危殆に瀕するという、きわめて卑小なものである。情報独占のカルテルを守るために、詐欺師でも擁護するという、理念も矜恃もない、退廃した精神から出てきたものである。

このような茶番劇を国際的な注目のもとでやった菅直人は総理を辞めるべきである。どこの国のトップも、もはや菅直人を相手にはしない。鳩山も、国会を愚弄した責任をとって議員を辞職すべきである。あなたが表に出てくるたびに日本は悪くなる。
 
菅直人はもはやレームダック(死に体)状態になった。辞任の時期だけが問題の総理など、野党も官僚も外国もまともには相手にしない。何も話は進まないし、まとまらない。よくもこうしてまで総理の椅子にしがみつくものだと呆れる。国がどうなろうと、一分一秒でも総理の座にありたいという、菅直人はもはや狂気に取り憑かれた男である。

ところで、2日の、憲政史上に一大汚点を残した不信任案否決当日の午前、鳩山は菅直人と会談する。そこで運命の「覚書」を交わした。以下のものがそれである。

1、民主党を壊さないこと
2、自民党政権に逆戻りさせないこと
3、大震災の復興並びに被災者の救済に責任を持つこと
〈1〉復興基本法案の成立
〈2〉第2次補正予算の早期編成のめどをつけること

これは詐欺師とピエロとの間で交わされた、お笑いの「覚書」である。
「民主党を壊」したのは鳩山と菅直人である。「自民党政権に逆戻りさせ」たのもこのふたりである。すでにふたりで実現した既往の事実を、まるで将来の危惧のように語っている。「大震災の復興並びに被災者の救済に責任を持つこと」とは何か。こんな自明なことを、大真面目にわざわざ不信任案否決の条件として確認しなければならないところに、異常な党派による、異常な政治状況がある。
「復興基本法案の成立」と「第2次補正予算の早期編成のめど」を辞任時期としたところで、菅直人が、こんな「覚書」など守る男でないことは、わたしたちにとっては自明のことである。菅直人は、先の代表選で民主的な党運営を約束したにもかかわらず小沢排除の党運営をやった。また、内閣改造に向けて閣僚の辞表を取りまとめた閣議で「今後は412人内閣でいく。菅内閣が取り組む政策推進に引き続き協力を願いたい」と述べ、民主党全議員が結束して政権運営にあたる態勢を整える意向を示した。しかし、やったことは、党の半分を排除し、一部の対米隷属主義者で内閣を組織することであった。

こういう煮え湯を飲まされながら、またぞろ詐欺師を信じる。何回騙されたら気が済むのだろう。
次はどんな手で騙されるのだろう。お坊ちゃん、お嬢ちゃんの政党である。次は、菅直人が壇上で泣いて謝り、土下座するという手がある。会場は水を打ったように静まり、みんなで手を取り合って許し合い、菅直人の続投を認める図が思い浮かぶ。例の偽メール事件でもそうだが、この政党が、いいことをしているように見せかけると、常にペテンの臭いがつきまとう。

第2次補正予算成立の目処などは、逆に政権延命の理由にされるだろう。なぜなら、参議院で問責決議案が出され、野党の賛成多数で可決された後、法案は通らなくなり、それを理由に政権にしがみつく可能性が出てきたからである。この徳のない男にとっては、法案が通らない状況ほど逆に好ましいことになってきた。自分が延命できれば、被災地の復興などどうでもいいのである。それを擁護し続けるマスメディアも、自分たちの高給生活さえ担保されれば、ダメな総理の方が都合がいいのである。

小沢は、そして鳩山は、どうして小沢の党員資格停止処分の撤回を、不信任案反対の条件として挙げなかったのであろう。延命するためには何でもありの菅直人は、必ず呑んだのである。要求しないから、いつまでたっても、この党派は同志を大切にする気持ちが希薄なのだ。検察とマスメディアの小沢攻撃にせよ、他の党派なら、自党派にかけられた政治的攻撃として団結して反撃する。まして政権与党が一致団結して反撃したら、その後の状況は現在とずいぶん変わったものになった筈である。ところが民主党は、個人の問題として、あっさり小沢を切り捨てた。こんな政党が、国民に好かれ、敬意を払われる筈がない。

深刻なのは、こういう連中が政権与党にあって、この国の舵取りを担っていることだ。こういう、想像力も政治力も哲学も欠いた連中には、オバマや胡錦濤やプーチン、それにサルコジ、キャメロンといった歴戦の強者と論戦し、国益を守ることなど無理である。せいぜい御用聞きスタイルで外国に出かけ、日本国民の税金を大判降るまいし、頭をなぜられて、しれ笑いを浮かべて帰ってくるのがオチである。
わたしたちはほんとうに考えなければならない。大切なのは、もはや菅直人を辞任させることではない。次の選挙では必ず政権交代を果たし、民主党を政権から放逐することである。なぜなら現在の民主党は、詐欺師の支持者か、ピエロの支持者の、どちらかしかいないからだ。

集団詐欺は終わった。劣化した政権与党とマスメディア。共通しているのは自分のことしか考えない退化した精神である。もっとも抽象的な理念に生きねばならない人間が、もっとも卑近なことに生き、もっとも他人のことを考えなければならない職業の人間が、自分のことだけを考えて生きている。そして国民を愚弄し、国家を崩壊させ続けている。
北方領土や尖閣諸島どころか、無能な政治家とマスメディアのために、福島県を中心とする広大な領土が日本から失われたことを、後世の歴史家は指摘するだろう。
(続く)



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東北地方太平洋沖地震の考察(13)



(前回の続き)

(危機のなかの癒やしジョーク)

57 国民を幸せにしない日本というシステム(原発編)

アメリカはいった。
「日本で原発を持たせ、いつでも原爆を作る技術を持たせることで、中国や韓国、ロシアに対して、日米安保が日本の危険な可能性を阻止していることを認識させる。そしてこれを対アジア外交カードに使う」
日本の御用政治家はいった。
「原発は安全だ」『(アメリカに向かって)長期政権をよろしく』
日本の御用官僚はいった。
「原発は安全です」『(政府と電力会社に向かって)天下り先をよろしく』
日本の御用学者はいった。
「原発は安全です」『(政府と電力会社に向かって)大学への資金援助をよろしく』
日本の御用メディアはいった。
「(政府と電力会社に向かって)原発は安全だと政治家も学者も発表しています」『広告と接待を続けてよろしく』
国民のB層はいった。
「(アンケートに答えて)テレビが原発は安全だというので、わたしも安全だと思います」


58 菅総理のままでは、次の衆議院選挙で民主党は半減する。

菅直人への怒りや軽蔑が日本中を覆っている。
それは菅直人や内閣を越えて民主党を覆い始めた。問題は、むしろそれでも責任を誰もとらず、責任を取らせることもできない党の体質にある。呆れた政党である。

先の参議院選挙、そして今度の地方選と惨敗を繰り返し、仲間が大量に討ち死にした。これが民意であり、もっとも信頼できる「アンケート調査」なのだ。マスメディアは、メディア改革なぞ関心もない、政治的信念のない菅直人が好きである。民主党員は、マスメディアのアンケート調査と、選挙という「アンケート調査」との乖離に気付くべきなのだ。何という、いい加減で、考えない政党であろうか。

しかも党の幹部も首相の菅直人もけっして責任をとらない。こんなリーダー達の政党が伸びる筈がない。国民は、その頽廃、無気力、無責任、無能の現実を見て、すでに見限ったのである。もしかすると、民主党の一部には、どうせ次の衆議院選挙でバッジを失うのを見越して、四年間の任期一杯高給をとろうと算段している者がいるのかもしれない。いわゆる月給泥棒である。そう思ってしまうほど、この政党は無気力である。

次の衆議院選挙では半減させなければ、この無気力で無責任な政党に、国民はバカにされっぱなしである。現在の日本は、(1)地震被害、(2)津波被害、(3)原発被害、(4)風評被害、(5)菅被害の五重苦に襲われている。このなかで、もっとも残酷で国民に被害を与え続けているのが、五番目の菅被害である。なぜなら、他の被害を止め、救済せねばならない立場にありながら、その妨害物になっているからだ。

菅被害は、今や世界的な冷笑の対象になってきた。
今回の主要国(G8)首脳会議(ドービル・サミット)で、菅被害は、例の思い付きで(1)自然エネルギーの発電割合を2020年代の早い時期に20%に引き上げること、太陽光パネル設置を1千万戸に拡充する、などと大見得を切った。(2)また、来年後半に原子力安全の国際会議を日本で開催すると大風呂敷を広げた。

福島原発事故がまだ収束していず、野党側は菅被害の帰国後に内閣不信任案を提出する構えを見せているときに、噴飯ものである。今後、福島原発に新たな問題が発生したら、開催は見送られる可能性が高い。優れた政治家だったら、現状で、国際公約ととられるこういう危険な提案などしないものだ。これらの国際公約は「空手形」に終わる可能性大である。

これには担当大臣の海江田が自分は聞いていない、寝耳に水だ、というおまけがついた。こういう素人集団の思い付き政治、大衆迎合政治には辟易させられる。バカだから、国内のみならず、国際的な規模で平気でやるのである。

さらに、政府開発援助(ODA)の推進も掲げ、東日本大震災後も国際社会で積極的な役割を果たすと大見得を切った。アフリカを含む途上国への支援を継続し、ゴラン高原などで展開する国連平和維持活動(PKO)を実施する姿勢も強調した。

そんなお金はどこにあるのか。結局は国民の税金、あるいは借金ではないか。今、国民に対してなさねばならないことが山積している。まだ1万人近い行方不明者の捜索を初め、学校施設の土地の洗浄、メルトダウンした原発の事故処理と、全国の原発の安全見直し、原発への冷却水の注入継続、まだ20%しか進んでいない被災地の瓦礫撤去、遅れている義援金の迅速な支給、風評被害への補償、等々。これらには莫大な費用がかかる。まず自国民の救済を第1に考えるべきである。

国際会議の場で大見得を切り、こんな窮状でも他国民を助けるといい気持ちになったかもしれないが、聞いていたG8のメンバーは失笑したか、この男はお人好しを超してバカだと思ったにちがいない。わたしたちも黙っていてはいけないのである。

内部告発サイト「ウィキリークス」が公開した文書によると、政権交代が実現すると、直ちにアメリカは民主党内の売国奴菅と岡田に的を絞り、鳩山・小沢の政権運営の妨害を進めていた。つまりアメリカは、アメリカ隷属の二大政党時代を実現しようとしたのである。

菅直人のような小者が、どうして小沢一郎に執拗に敵対し続けるのか、わたしとしても不思議だったが、アメリカからの支持があったことで強気になれたのである。
もはや日本政治の劣化の原因であるメディアの改革など、菅直人のもとでは無理である。このような無能な売国奴を、マスメディアが守っているところに、すべては明白に語られている。

浜岡原発の運転停止要請の理由は、幾つか考えられるが、もっとも決定的な理由は、全体の国際情勢のなかで、認識する必要がある。それはウサマ・ビンラーディンのアメリカによる殺害を受け、アル・カーイダからの報復攻撃に備えるための要請が、アメリカからあったと捉えるのが、もっとも自然である。

2007年2月26日付で在日米国大使館が送った公電を「ウィキリークス」が7日に公開している。それによると、2月9日の日米協議で、核施設への武装警備員の配置についてアメリカが文部科学省に質問していた。文部科学省は「事業者や警察が、個別の施設への脅威や武装警備員の必要性を判断する」と回答した。日本の危機管理の甘さ、呑気さは、ここでも際だっている。
アメリカは、原発施設に立ち入る作業員の身元調査も要請した。文部科学省は「契約会社の全社員に要求するのは非常に難しい」と、難色を示しながらも、日本政府が非公式に素性調査を行っているかもしれないことを認めた。

テロの攻撃にもっとも弱い環は、日本の場合、衆目の一致するところ、浜岡原発である。しかも浜岡の場合、米軍の横須賀基地に近く、ここで事故が起きれば、米軍の行動に直接に影響してくる。実際、防衛省は、2日午後になって、ウサマ・ビンラーディンの死亡を受け、アル・カーイダからの報復攻撃に備えるために、全国の自衛隊駐屯地などの警備態勢を強化している。

菅直人という、この御用聞きが、何かTPPへの参加などそれまでの姿勢とは異なったことを唐突にいったときは、まずアメリカの御用を聞いたときの行動だと思ってまちがいない。
アメリカの御用を聞く見返りは、菅直人の政権浮揚、延命である。要はアメリカにとっても、官僚にとっても、メディアにとっても、我が国のトップは軽くて自分たちの利害に抵触しない政治家がいいのである。

つまりこの卑小な男が考えていることは自分のことだけである。自分の個人的な政治的延命だけである。それが今度の東北地方太平洋沖地震で露わになった。なぜなら、大災害時には、他者の不幸を気遣う人間力がもっとも問われるからである。自分のことしか考えない男に大震災後の復興などできる筈がないのである。
(続く)



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東北地方太平洋沖地震の考察(12)



(前回の続き)

(危機のなかの癒やしジョーク)


53 日本のユダ

神が菅直人にいった。
「お前が何者かを教えてあげよう。それにはお前の夢と、それを達成したかどうかを辿るのが一番だ。お前の若いときの夢はどういうものだったのだ?」
菅直人は答えた。
「若いときの夢は、ある女性と結婚することでした」
神は訊いた。
「それでその結果はどうだったのだ」
「結婚しました。今の女房がそうです」
「他に愛した女性はいなかったのか」
「いません。同じホテルの一室に、ある女性と一晩一緒にいてマスコミに騒がれたことがありますが、何もなかったのです」
「その後のお前の夢は?」
「政治家になり、首相になることです」
「その結果は?」
菅直人は両手を胸の前で振りかざしながら答えた。
「実現しました。わたしは首相になり、国民の生命と幸せを託される立場になったのです」
神は怪訝な顔で訊いた。
「対立候補はいなかったのか」
菅直人は胸を張って答えた。
「いました。小沢一郎さんという強力な対立候補でした」
神はいった。
「それでは協力してもらうために大切に遇したのだな」
菅直人は両手を振りかざしながらいった。
「とんでもない。わたしは自分の長期政権を考えて、小沢一郎さんを党員資格停止処分にして次の代表選に出られないようにしました」
「お前の在任中でもっとも大きな問題は何であったか」
「まだ、在任中ですが、地震と大津波のために原発がメルトダウンにいたり、世界中を放射能で汚染したことです」
「それでお前はどうしたのだ」
菅直人は胸を張り過ぎて倒れそうになったので、後ろの仙谷由人は両手で支えねばならなかった。
「浜岡原発を止めました」
「他の原発は止めなかったのか。なぜ浜岡原発だけ止めたのだ」
「浜岡原発はアメリカの横須賀基地に近く、ここで事故が起きるとアメリカに迷惑をかけるからです。それにトヨタを初め、日本を体表する大企業があるからです」
「他の地域はどうなってもいいのか」
「これこそがわたしの最小不幸社会の実現です」
神は、続けて喋ろうとする菅直人を遮っていった。
「もう十分にわかった。お前は日本のユダだ」


54 義とは何か

「福島原発暴発阻止行動隊」の動きがあって、とうとう出てきたか、という思いを禁じ得ない。
住友金属工業OBの元技術者山田恭暉(72歳)が「福島原発暴発阻止行動隊プロジェクト」を発表した。山田のいう行動隊員の条件は「原則として60歳以上、現場作業に耐える体力・経験を有すること」である。年寄りが、福島原発に突っ込んでいって、放射能を浴びる危険な作業を引き受けようというのである。

この自己犠牲の精神は、誰にも戦時中の特攻隊の精神を思い出させるものであるが、それ以上に嫌なものを感じさせる。つまり、「原則として60歳以上」という条件の付け方である。どうせお先も短いので、お国のお役にたって死ねたら本望だとする神風精神が透けて見える。こういう動きが、ただでさえ東電批判を封じる勢力に利用され、国難にあたってはつべこべ文句をいうな、という閉塞感を深化させる。あの辟易させられるACジャパン(旧公共広告機構)の洗脳キャンペーンCMで、その空気は達成されているところに、民間からの善意の批判封じである。

実際、山田は『スポーツ報知』(4月29日号)で、「なーに。死んだってたいしたことないよ。子どもも成人した世代だし、東電や政府の悪口を言っても、何も解決しない。切り込んでいかなきゃ」と退化した精神を披露している。これは先の敗戦での日本軍上層部の精神と酷似している。最も大切なのは国の命運であり、それに比べれば個人の命など虫けらのようなものであった。しかも本人たちは敗戦濃厚な局面で、連日、多くの命が空襲で失われるなか、連合国の裁判を見越して生き残るための裁判対策の会議を繰り返していたのである。

現在、もっとも大切なのは、論理的で成熟した政府や東電への批判であり、なぜこういう地球的な規模の人災を引き起こしてしまったかを冷静に考えることのように思われる。そして国民の犠牲のうえに、自分たちの過ちを切り抜け、原発を延命させることで、再度地球的な規模の過ちを繰り返そうとしている菅直人と東電を止めることである。「何も解決しない。切り込んでいかなきゃ」という言い種こそ、常に都合が悪くなったときに、延命のために為政者が繰り返してきた目くらましの常套手段であった。行動を突きつけられると、まず大方の日本人(とりわけ知識人)は黙り込むからである。

山田はよほど幸せな生涯を送ってきた人なのだろう。だから恩義のある国にたいして、どうせ先の短い命を捧げようという気持ちになったと思われる。しかし、もっとも優れた義は黙って行動する。どうしても東電と菅直人を助けたいなら(この行動には、その側面が必然的につきまとう。これを無視して国に飛躍することは出来ないのである)、東電に出向いて申し出ればいいのである。他の作業員もそのようにしたのだから。実際に現場で立ち働いている作業員で、まず行動する前に、マスメディアに向けて段平を振り回した者などいないし、ヒーローぶってカメラの前にしゃしゃり出た者もいない。この者たちに比べれば遙かに知識人である山田の動きには、貴種流離の落魄のニヒリズムが漂う。

この「福島原発暴発阻止行動隊」を、いまのところ、政府も東京電力も受け入れようとはしていない。勝ち組や為政者には、こういう自己犠牲の精神は都合がいいのであろうが、「福島原発暴発阻止行動隊」参加の論理的な順序は、まずアメリカであり、次いで我が国に原発推進政策を長年にわたってやってきた政治家(なかんずく地元福島に原発を導入した玄葉国家戦略担当相・渡部最高顧問ら)であり、電力業界であり、学会であり、マスメディアであり、原発の広告宣伝に名乗り出て大儲けした知識人芸能タレントたちである。
日本ではこういう人はけっして責任をとらず、まったく罪のない被害者が善意でもっとも危険な責任をとろうとする。

山田に賛成する諸氏は、まず塊より始めよ、である。自分が名乗り出たうえで、実践してもらいたい。文系だから、などというのは逃げ口上にすぎない。理系の知識など、あっても現場では何の役にもたたない。理系といえども幅広い。理系で航空操縦学を学んだ者と、文系で英米文学を学んだ者とでは、福島原発の作業現場では違いはない。いわれたことを、ただ死を覚悟して努める体力が残っていれば、やれる仕事は必ずある筈である。まず自分から進んで引き受けてもらいたい。そして他の作業員と同様に、「おれはやった」と知識人の負い目をひけらかすことなく、黙って最後まで仕事をやり遂げてほしい。あるいは途中で去るときも黙って去ってほしい。それがほんとうの義の姿であるからである。

55 カッコーの巣の上で

菅直人政権に対する外国の論調が次第に厳しさを増してきた。情報カルテルの企業利害に手を付けないという理由で菅直人を守っている日本のマスメディアの姿勢と、大違いである。
たとえばロシアの通信社、イタル・タスのバシリー・ゴロヴニン東京支局長は、次のように語っている。

「ロボットはどこ? 日本といえばロボットだったのに1カ月以上出てこなかったのはなぜ? 原発対応の作業は肉体労働ばかりで、先進国のイメージはなく、事故処理の技術レベルも発想もネガティブ(否定的)だった。この日本の安全・技術神話が崩れた影響は大きいと思う」

この本質的な疑問は大方の日本人の抱いた疑問と重なる。
ロシアの関心事としてゴロヴニンは
(1)東京電力が示した工程表の実現性
(2)日本経済の行方
の2点とした。しかし工程表は1ヶ月で早くも崩れ、日本の政府と技術力への不信に輪を掛ける形になった。細野豪志首相補佐官にいたっては「工程表を毎月改定していく。工程表は1ヶ月毎に見直す必要がある」とうそぶく始末。1ヶ月毎に修正される工程表など世界は相手にしないし、われわれ日本人も、そもそも工程表と呼ばないのだ。
ところで先のゴロヴニンは次のように続けている。

「危機は再出発のチャンスでもある。だが、日本の政治システムは袋小路に入っていて老人のようにみえる。政策決定過程の複雑さは旧ソ連的、旧共産党的だ。内向きで独善的で。脱するのは大変だ。いまのロシアがそうであるように」

この指摘も当たっている。以前から日本は、世界で唯一成功した社会主義国家だと揶揄されてきたが、現在の民主党内閣を見ていると、ロシアのジャーナリストから社会主義の否定面として指摘されるほど「旧ソ連的、旧共産党的」である。

「ロシアは日本への天然ガス(LNG)供給を始めた。売りたいロシア、エネルギー確保が必要な日本。日露関係にとっては好機が到来した。ただし日本にそういう発想があるならば」

まるで社会主義国の独裁政治家のような菅直人が、6日になって、またぞろ思いついたように中部電力浜岡原発の運転停止要請と、その見返りとしての支援を発表した。党内論議など何もない。「内向きで独善的」に、「旧ソ連的、旧共産党的」に決めたのである。原発に群がって甘い汁を吸ってきた原子力村の村民は、三流の総理の突然の発表にあわてふためいた。
「今まで実施してきた政策と矛盾する」と批判したり、「このタイミングには唐突感がある」と不満をぶちまけているが、認識不足も甚だしい。
また、浜岡原発に対する運転停止要請を、日本のマスメディアがまるで「英断」として評価している。御用評論家や御用文化人が、それに唱和しているが、これは日本のマスメディアのレベルの低さを物語る以外の何物でもない。

菅直人は浜岡原発を廃炉にするとはいっていないのである。ただ、一時期の停止をいったにすぎない。中部電力も、明確に「防潮堤が完成する2年後には運転を再開する。廃炉にするつもりはない」と明言している。こんな中途半端な、その場しのぎの政策が、どうして「英断」なのか。この「英断」によって各地の原発は存続が保障されたのであり、危険のままに放置されることが決まった。
愚かなマスメディア、無能な菅直人によって、各地に明日来るかもしれない大地震も、しばらくは来ないだろうと無為の闇に葬り去られてしまった。
津波ばかりを喧伝し、ビルを転がしてしまう直下型大地震の怖さを忘れた、原子力村民のカルト教が布教され始めたのである。恐ろしい新たな原発安全神話の始まりである。

東電に目を移してみよう。
東電は、巨額の損害賠償のために、債務超過は明らかである。東電は、事実上、経営破綻した民間会社である。したがって東電の株主責任と金融機関の融資責任が法的に厳しく問われねばならない。市場経済の原則に沿って、破綻処理しなければならないのである。しかし菅直人の扱い方は、まるで社会主義国の国営会社の扱い方であり、しかも国民にツケを回す政府の姿勢に東電も中部電力も当然のことのように甘えている。

今回の原発事故は、東電も政府も、わずか115年前に発生した津波への対策を怠ってきた結果起きた人災である。ところが東電救済のために莫大な税金が投入され、ツケは電力料金への値上がりとして回ってくる。安全神話を振りまいてきた無能な政府と傲慢な東電のツケは、無能な政府の政策で国民に回される。踏んだり蹴ったりの目に遭うのは国民だけである。

自明のことを述べるが、東電は民間会社であり、株式会社である。しかし、東電は資本主義経済の最低のモラルも、菅直人によって要請されていない。なぜなら、現在の日本は、菅直人によって官僚丸投げの劣悪な社会主義政権に後退してしまったからである。



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2011年6月 9日 (木)

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東北地方太平洋沖地震の考察(11)



(前回の続き)

(危機のなかの癒やしジョーク)

51 「カッコーの巣の上で」

官房長官「原子力安全委員会が、3月時点で「レベル7」相当の放射性物質の放出があったと認識していた、と認めてしまいました。こりゃまずいですぜ。野党は、10日の統一地方選に影響しないよう、その後に発表したのでは、と受け取っていますぜ。アメリカの「ニューヨーク・タイムズ」でも、大量の放射性物質が出たと公的に認めるまでに1カ月かかったことに、驚いているみたいですよ」
首相「まずいな。なるべく小さく括って、賠償額を安くあげようと思ったのだが。そうだ、これも丸投げにしよう。保安院や原子力安全委員会など専門家が勝手に発表しているだけで、こちらには関係ないことにしよう」
官房長官「原発復旧の工程表は、こればかりは総理自ら発表されてはいかがでしょう。国際的な問題にもなっていますから」
首相「工程表なんか、どうせ出来ないのだからね。ぼくは早くて20年30年はかかると思っているんだ。これは東電に発表してもらおう。後で責任でも追及されたら、大変なことになるから」
官房長官「復興構想会議には政治家・官僚は入っていません。提言が出された後、それを実施するのには大変なリーダーシップが求められますが」
首相「それだったら、実施は復興実施本部でも作って、そこでリーダーシップは発揮してもらおう」
官房長官「チョースゲー。リーダーシップまで丸投げっすか。復興税は首相のお考えですが、これは誰が発表しますか」
首相「これは復興構想会議の議長にいってもらおう。国民に不評を買いそうだからね」
官房長官「しかし、そもそも税の構想は政治家の仕事ですぜ。識者にやらせていいんですか?」
首相「かまわないよ。それより副大臣がぼくの退陣論をメルマガで公表したそうじゃないか。けしからんな」
官房長官「はあ、内閣の一員でもありますし、官邸に呼んで注意されますか」
首相「大臣に注意してもらおう」
官房長官「強制力を伴った警戒区域への変更については、首相自ら国民に直接話しかけた方がいいと思うのですが。今まで安全だ、すぐ帰れるといってきた訳ですし」
首相「ああ、あの3キロ、5キロ圏内のことね」
官房長官「20キロ圏内ですよ。大丈夫っすか」
首相「そうだった。しかしそれをいってきたのは君でしょ。君の方から発表してください」
官房長官「来ター!」
官房長官は退室しながら聞こえよがしにハミングした。
「♪今日も丸投げ、明日も丸投げ、これじゃ年がら年中、(ウイー)丸投げ♪」
すると首相が烈火のごとく怒っていった。
首相「きみ、何をいうんだ! きみは誤解しているよ。それは、♪今日もコロッケ、明日もコロッケ、これじゃ年がら年中、(ウイー)コロッケ、アハハハアハハハ、こりゃおかし♪だよ!」


52 天網恢恢疎にして漏らさず

今回の震災が起きた3月11日、東電社長の清水正孝は、奈良市の「平城宮跡」をのんびりと見学していた。まずいと思ったのか、4月13日の会見では、「関西の財界人との会談に出席していた」と説明している。
清水正孝は、3月11日夜、航空自衛隊小牧基地(愛知県)から輸送機を利用して東京に戻ろうとした。しかし離陸した飛行機は、北沢俊美防衛相の指示でUターンさせられている。北沢の考えは、自衛隊の輸送機は被災者救援の輸送を最優先すべきだと指示しており、被災者救援に総力を挙げていた状況だったので、民間人の個人的な使用を断ったということである。この日の名古屋と東京間は、車を飛ばしても帰れる状況だった。清水は一民間人であり、むしろ会社の危機に自衛隊の飛行機を利用しようとした判断に異様なものを感じる。

一方、東電の勝俣恒久会長は震災当日に北京に出張中だったといわれるが、実は、例のメディア関係者の接待漬けの最中だったのである。このことに関しては、気概のフリージャーナリスト田中龍三が、東電の記者会見で、いったいどのメディアと旅行中だったか、そのメディア名の公表を勝俣に迫っている。しかし、勝俣はしどろもどろになって答えられなかったという。
田中のブログ「田中龍作ジャーナル」(2011年3月31日)から引用すると、以下のとおりである。

「(注:マスメディアの「記者クラブ」には)大広告主である東京電力の機嫌を損ねるような質問はできない。誰でも想像はつく。ところが常人の考えが及ばない想定外の理由が他にあった。東電によるマスコミOBの接待旅行である。
地震発生時、勝俣会長はマスコミ幹部を連れて中国旅行に出かけていた。衆院議員の田中康夫氏が『サンデー毎日』誌上で明らかにしている。
筆者は「旅費は東電が持ったのではないだろうか」と直感的に思った。経済部系の記者に対する企業のもてなしは並々ならぬものがある。飲み食いばかりではない。景気のいい頃にはワイシャツの仕立て券はじめ数々のギフトが届いた。
政治部記者が有力政治家から海外旅行に連れて行ってもらうのも同様だ。記者クラブメディアの記者は「たかり根性」が当たり前のものとして沁み付いているのである。
30日、東京電力本店で開かれた記者会見で筆者は勝俣会長に質問した。「マスコミ幹部を連れた中国旅行(の旅費)は東電持ちだったのか?」と。
「全額、東電で持ったということではないが、私どもが多めに出した。(連れて行ったのは)幹部ではなくOB」、勝俣会長は意外にあっさりと認めた。筆者は質問を続けた。以下、勝俣氏とのやりとりだ。
「では社名を明らかにして下さい」
「プライベートに関わることなので明らかにすることはできない」
「マスコミはプライベートではない。公共施設の中にある広い記者室にタダで入居してるんですから」
「2~3日中に相手(マスコミOB)と話し合って…」
「話し合って隠ぺいしようと言うんですか。そういう接待旅行があるからテレビは『原発はクリーンでエコなエネルギーです』などと国民の頭に刷り込んできたんですよ」
ネット映像をご覧になった方はお分かり頂けただろうが、勝俣会長は気の毒なほど慌てていた。
地震で成田空港が一時使えなくなったため、添乗員が「関空になら帰れる」と進言したのだが、勝俣氏が拒否したという噂もある。いずれにしろ、陣頭指揮をとらなくてはならない会長がすぐに帰国しなかったことは事実のようだ。
東電の隠ぺい体質をめぐっては、2002年に米技術者の告発によって事故隠しが発覚し、国際社会の批判を浴びた。にもかかわらず06年、07年に柏崎原発と福島第2原発で連続して事故が起きていながら公表しなかった。
いずれの事故も記録が改ざんされていたことが明らかになっている。改ざん工作の中心にいたのが勝俣氏だったとも言われている。
情報が広く公平に開示されていれば、問題点は指摘され改善されたはずだ。一連の情報隠しが今回の大事故に結びついたとも言える。
「情報を隠すということは全くありません」(勝俣氏)というなら、中国旅行に接待したマスコミOBの社名くらいは公表すべきだ。
マスコミとの関係を可視化しない限り、国民は「原発安全神話」に洗脳され続ける。東電の隠ぺいは改善されず、再び原発大事故を起こすだろう」

もちろんマスメディアは田中の質問どころか、接待漬けの旅行自体を隠蔽している。真実はマスメディアにはなく、ネット上に、そして外国の動きと外国のメディアにある、とわたしが考えるのには、こういうところに根拠がある。東電の隠蔽体質を批判するマスメディア自体が、自分に都合の悪いことは隠蔽しているわけで、スポンサーの東電とマスメディアは、自分たちさえよければいいという、反国家・反国益の暗黒の利害で繋がっているのである。
(続く)



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東北地方太平洋沖地震の考察(10)



(前回の続き)

(危機のなかの癒やしジョーク)


48 国際テロリスト団が日本の首相を誘拐し、身の代金を要求した。このとき、日本は原発事故で危機的状況にあった。テロリスト団は、リーダーを救うために、日本はどんな要求にも応じるだろう、と踏んだのである。
超党派の国会議員の間で慎重な検討がなされ、結論は党派を超えて全会一致で迅速に出された。世界に公開されたテロリストへの回答は、世界を唸らさせる見事なものだった。
「日本はテロリストの要求に屈しない。したがって首相はけっして解放してはならない」


49 すべては首相の延命のために

菅直人が自民党筋に電話し、谷垣禎一には原発問題担当相として、大島理森には震災対策担当相として就任を要請した。3月19日午後のことである。菅直人の第1回目の実質的な大連立の要請である。電話で要請したというから、この男の政治センスのなさにはほとほと呆れる。何をやらせても三流の落款が捺されてしまう。

もともと今回の地震人災と津波人災の原因を何十年にわたって作ってきたのは自民党である。悪運が強いといおうか、その人災の本家本元はたまたま野党に下っていた。自分の過去には頬被りして、お坊ちゃんお嬢ちゃん集団の民主党を攻めているのだが、攻められている民主党の首相も、外国人の献金問題で辞任に追い込まれる寸前だったところに、現在の政治状況の愚劣さがある。自民党も民主党も悪運が強いのである。泣いたのは国民ばかりであり、どうやら大津波は、古今東西、弱い者いじめが好きらしい。

自民党にとっては、菅直人に原発も震災もやらせた方がいいに決まっている。無能でできないのだから、会議をやたらに作って丸投げばかり繰り返している。案の定、無能な菅直人と、だんまりを決め込んでいるアマチュア集団の民主党への不満と批判が日本列島を覆い始めた。そこで地方選や衆議院選挙に持ち込んだ方が、自民党にとっては得策である。すでにその正解は地方選の前半で出ている。この大勢の見取り図を見誤らないようにすることだ。

ところで、難問が降りかかると、菅直人は必ず丸投げし、責任転嫁を謀る。
谷垣禎一も大島理森も、与謝野馨(消費税増税のための社会保障・税一体改革担当)や辻元清美(震災ボランティア担当の首相補佐官)ほどお人好しではなかったので、賢明にも入閣を断った。

第2回目の丸投げの試みは4月に入ってからである。民主党の安住淳国会対策委員長は、4日の与野党国対委員長会談で、閣僚を17人から20人に、3人増員する内閣法改正を提案した。自民、公明両党から閣僚3人を入閣させ、本格的な大連立に持ち込む算段だった。
谷垣は、中曽根康弘元首相と会談し、さらに小泉純一郎元首相を尋ね、その後各派領袖とも会談するパフォーマンスを重ねた。そしてやってもいいが、政策協議もなしに、安易に連立はできないと断った。これが日本のぐうたら政治である。メディアがバカだから、カメラを入れてこの程度の付き合いはやらざるを得ないのである。

菅直人は、人を踏み台にして総理まで駆け上がった男である。しかし、嵐が過ぎ去ったら、踏み台にした人に感謝することなく、雑巾のように捨てる。人格がないのだ。与謝野も辻本も、いずれ小沢一郎と同じ目に遭わされるだろう。


50 「富士には、月見草がよく似合ふ」(太宰治)

先の大戦前夜と同じになってきた。
日本の軍部は、負ける戦とわかっていても、突っ込んでいってしまった。その自暴自棄を煽ったのが戦前のメディア(新聞とラジオ)であった。戦前の日本軍を民主党に置き換えれば、状況は酷似している。メディアは菅直人を守っている。理由は、「記者クラブ」というマスメディアの既得権益を菅直人が保障してくれたからだ。マスメディアを対象化できない未熟な民主党員たちが、液状化しながらも、結果的には菅直人に付き従っている。そして惨敗の突撃を繰り返し始めた。

アマチュアが権力をとると、プロ以上に暴君になる。
それを示したのが、現在の菅政権である。
本来ならリーダーが的確に判断し、指示して解決してゆかねばならない問題も、無能なアマチュアの悲しさで、どうやっていいかわからない。それで、やたらと会議を作り、丸投げを繰り返す。会議ばかりが増え、被災者の救済が遅延してゆく。官僚も民主党員も、菅直人に会うこと自体を嫌って、極力、官邸に出向かなくなっている。すべて菅直人の貧寒な人格が作った状況である。

先の民主党代表選で菅直人に一票を投じた者たちは恥じるがよい。とくに国会議員は、側にいて日頃から菅直人の人となりを見ていたのだから、こんな無能で、自分のことしか考えない卑劣漢だとは知らなかった、ではすまされないのである。その人を見る目のなさ、政治的訓練の未熟、「クリーン」などいうアマチュア好みのキーワードに簡単に騙されてしまう、そこらの庶民以下の人間力を、菅直人の代表選出に一票を投じた全国の民主党員は恥じるがよい。

より深刻なのは、実はその後の民主党の惨状である。
参議院選挙の惨敗、首都での選挙に候補も立てられない体たらく、統一地方選前半の惨敗を見て、まだ代表(首相)と幹事長岡田を替えることすら出来ない。それともまだ小沢一郎に責任転嫁をするつもりだろうか。こんなだらしのない、無能な政党は珍しい。代表(菅直人)は同志愛が希薄だが、党員もまた党に冷淡である。お互いに自分のことしか考えていないのだ。これが政権与党なのだから、直接に国民の不幸に結びつく。

はっきりいう。君たちは政権与党の政治家として失格である。政権交代に託した国民の苦しい思いがまだわかっていないのである。そしてこの国のマスメディアと民意との乖離が、まだわかっていないのである。
現在、頽廃しきったこの国のマスメディアは菅直人を擁護している。その結果が統一地方選の民主党惨敗である。そこからなぜ学ばないのか。マスメディアは菅直人と岡田幹事長に対して何の責任追及もしない。そして今後の地方選後半でも民主党は惨敗し、衆議院選挙でも惨敗するだろう。君たちが学ばなくても、国民はこの政党が異様なまでに無能だと学んだのである。
今や、原発への取り組みを巡って、国際的な規模で菅直人への不信と批判が起きている。この不信と批判は、こんな男を代表に選んだ君たちにも向けられているのである。

放射能汚染の野菜が出荷制限になった。一刀両断、市場に出すな、である。お坊ちゃん、お嬢ちゃんたちのやりそうなことである。農家がどのようにして、細々と食っているかを知らない。自分たち国会議員と一緒で、蓄えがあるだろうと思っていやがるのだ。以前、「今時、水道水を飲んでいる国民などいないだろう」と口走って顰蹙を買った自民党の農水大臣がいた。あれと一緒である。

出荷制限の政策は、補償と同時に出るのでなければならない。それが政治である。それが、生活が一番と語った政党のなすべきことだった。東電と電力業界に買い取らせたらよかったのである。企業にへつらい、企業を守ろうとするばかりで、国民を守らない。企業に社会的責任を負わせない。要求しない。それで法人税を引き下げ、内部留保などするな、といったところで鼻から舐められているのだ。

まだ原発がどのように収束するかわからないうちに、早くも東電を救済する話が出ている。これが日本の、とりわけ菅直人の政治である。大企業向けに、早くも忠誠のパフォーマンスである。国民の税金ではないか。次の選挙は、原発推進か廃棄かを争点としてやらねばならないという見識すらないのである。
まことに、富士には、月見草がよく似合う。
民主党には、少数野党がよく似合う。
(続く)



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兵頭の優しさ出前
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東北地方太平洋沖地震の考察(9)



(前回の続き)

45 日本人と結婚している中国人女性が通訳の経験を次のように言った。「中国では組織(国家)の上へ行けば行くほど聡明な人が出て来る。日本は上へ行けば行くほど馬鹿が出て来る」(孫崎享)


首相「放射能汚染を怖がって、政治家が輸入物の野菜や魚ばかり食べている。これでは国民もそうならないか心配だよ」
官房長官「大丈夫ですよ。そこまで神経質な政治家はいませんよ。東北・関東の汚染地域以外の野菜や魚は、政治家も食べていますぜ」
首相「君は認識が甘すぎる。政治家が、言うことと、やることが違っているからこの国はダメなんだ」
官房長官「わたしにはそんな呆れた政治家がいるとはとても思えないのですが」
首相「バカ。この家計簿を見たまえ」
首相は自信たっぷりに自分の家の家計簿を取り出した。するとそこにはすべての食材の生産地が克明に記されていて、すべて外国産になっていた。


46 「下士官兵は優秀、下級将校は普通、上級幹部は愚劣」(1939年、関東軍と戦ったソ連軍指揮官のジューコフ将軍の日本軍評価)

ついに、というべきか、やっと、というべきか、東電も政府もレベル7に訂正した。4月12日のことである。
原子力安全委員会は、水素爆発の3月時点で「レベル7」の認識があったと思われる。これは、真に優れた学者・研究者の間ではつとに指摘されていたことなので、別に驚くには当たらない。
海外では「最も驚いたのは、大量の放射性物質が出たと公的に認めるまでに1カ月かかったこと」(米紙ニューヨーク・タイムズ)などと、対応の遅れが指摘されている。

問題は遅れた理由である。それは、10日の統一地方選に影響しないようにしたというのが、政治通の解釈である。しかしこの国の政治通はよく間違う。
わたしはもっと卑劣な、国民を深く騙す、恐るべき事態が官邸では進捗していて、その伏線として「レベル7」が公表されたのではないかと疑っている。つまり「レベル7」の公表は、まだ前段であって、この後に本番がくるというのがわたしの見立てである。しかしそれを述べるのはまだ時期尚早である。ただ、日本に待機中の、米軍の特殊部隊絡みとだけいっておこう。

菅直人は、「レベル7」の変更を、例によって「保安院、そして原子力安全委員会など専門家の判断だ」と責任を丸投げしているが、これだったら自らリーダーの存在を打ち消したに等しい。この男の卑劣さは無能とセットになって、いつも同じパターンを繰り返すのである。

「レベル7」への変更後、御用学者やメディア関係者がしきりにチェルノブイリとの違いを喧伝し始めた。まだ日本の方がマシだというわけである。ほんとうに往生際の悪い連中である。違いをいうなら。むしろ原発の数と、収束にかかる年月の長さをいうべきで、福島原発の方が、これからは深刻な事態になる可能性が強いのである。

問題は、購入当時からGEの欠陥製品として問題視されていた1号炉である。この1号炉の水素爆発を回避するために窒素注入が始まっているが、非常に危険な状況にあることを示している。この原子炉ではすでに再臨界が始まっていると見た方がよい。格納容器は一部が破損していると見られ、これが爆発すると核物質が大量に放出されることになる。
チェルノブイリより深刻なのは、1号炉が爆発すればすべての原子炉での爆発が誘発されることだ。 

このような深刻な事態に至らせた最大の責任は、日本にこの欠陥原発を買い取らせたアメリカにある。
そして戦後、一貫して対米隷属政治を推進してきた自民党政治、それに政権交代と同時に自民党より積極的に原発を推進してきた民主党政治(そのなかでもクリーンなエネルギーとして原発推進の中核になった菅直人、仙石由人、前原誠司、直嶋正行)に、重い責任がある。
裏で無能な政治家を操り、天下り先を確保してきた官僚(資源エネルギー庁の石田徹前長官が1月に東京電力の顧問に就任しているが、天下り先は、他にも原子力安全基盤機構や日本原子力文化振興財団など数多く存在している)。原子力という、もっとも経済効率のいいエネルギーを、国民の安全を犠牲にして手にしてきた経済人。巨額の研究費と寄付金に飼い慣らされ、現在もテレビで原発の安全性を宣伝し続けている御用学者(東京電力の清水孝正社長は、4月13日の記者会見で大学研究室への金銭提供を認めている)にも重大な責任がある。
さらにスポンサーとしての電力会社の言い分に唯々諾々として従ってきたメディアにも重要な責任があろう。
最後に、原発の安全性を、テレビで国民に啓蒙してきたタレント・知識人にも責任がある。
かれらはそれぞれ斯界の「上級幹部」といっていい。

勝間和代、北村晴男、草野仁、星野仙一等は、ただ金儲けのために出演しただけです、ではすまないのである。最近の裁判では、宣伝責任を問われるケースが出ている。

とりわけ勝間は、確信犯であり、3月26日の「朝まで生テレビ」で、「放射性物質が実際かなり怖いと思われていることに問題があるのではないかと」と開き直り、「例えばチェルノブイリの問題というのは何が顕著に上がったかというと小児の甲状腺癌は確かに顕著に上がったんですよ。10倍ぐらいになったんですが、それ以外の病気というのは、顕著に増えた例というのはいろいろ研究してるんですけどなかなか、正直言ってクリアには見えてこない。また今回の原子力の問題についても、じゃ、死者が出ましたか、ということについて、津波の死者に比べて全然、これ比べていいのかどうか分かりませんけれども、やはりその報道のされ具合と死者の多さというのはバランスが悪い、というふうに考えています」とうそぶいている。

死者の数から原発の高評価に至り、津波の死者と原発の死者とを比べて「バランスが悪い」という言葉を使ったのは、世界中で勝間が初めてではないか。誰も勝間ほど単純で無知ではないので、原発の爆発による即死を怖がっているのではないのだ。被曝後に放射線がDNAの鎖や塩基を破壊したり、数週間後に症状がでる急性障害や数年(あるいは数十年後)に出る晩発性障害を警戒しているのである。

メディアにチヤホヤされたぐらいでここまで増長し、人間を見下し始めるのである。いずれにしても、勝間は、最低限、原発の現場を見舞うべきだ。そしてカメラの前で、もう一度、コマーシャルと同じ文言を繰り返すがよい。それも嫌だというのなら、言えぬ理由をメディアの前で語るべきだ。沈黙は許されない。それほど決定的な事態が進行している。メディアに可愛がられている人気者ではあるので、勝間が評価するのだから原発は安全だと信じていた被災者も多いと思われる。原発のために郷里を追われ、牛や馬との別れに泣いている農民の前で、「あなたたちは、とりあえず死ななかったことに感謝しなさい。そして東京にクリーンなエネルギーを送り続けた原発に感謝しなさい」とうそぶくがいいのである。勝間はまだ若いので、これから何十年にわたって、死より恐ろしい事態を見ることになろう。


47 小出裕章(京大原子炉実験所)の警告(前回引用の続き)

平)これは、もし再臨界が仮に起きてるとしたら格納容器がもう破壊されてるということになるんですか?

小出助教授)再臨界ということはですね、それが起きたら爆発をするということとは違います。
水)違うんですか?

小出助教授)再臨界で皆さんは爆発してしまうと、みなさん思ってるかもしれないけれど、そうではありません。再臨界をするとウランの核分裂反応が始まって熱が出るのですがそれによって再臨界を起こしている場所、つまり私はウランが融けて固まっている場所があると推測しているわけですけれど、ウランが集まってるとこですね。そこの形状が変わるのです。温度が上がると、形状が変わると臨界がおさまります。おさまるとまたもとに戻って来てですね、戻ったらまた核分裂反応が始まると。ブツブツ燃えるという状況に陥っていると疑っているのです。
水)核分裂がブツブツということは時々起こっているということですね。それ、もし起こっているとしたらですよ、ウランが融けて固まっている場所で形が変わり臨界しウランの核分裂反応が起こっているとすると、そうすると何が困ることなんですか?

小出助教授)発熱が止まりませんし、ずーっと、小ちゃい原子炉が動いてるという状態、動いていて止められないという状態なっている。動いているということは、核分裂生成物を次々に生み出してるということですから、放射能が次から次へ漏れてくる。それがヨウ素の濃度が1億倍を超えてしまったということにつながっただろうと私は思っている。
水)ということは、ヨウソの濃度がどんどん高くなると同時に、今まではなかった放射性物質の種類も増えていくということですか?

小出助教授)そうです
水)そのことは何か環境に影響を与えるのですか?

小出助教授)もちろん、ヨウソの濃度が増えているということは、それだけ環境中に濃い放射性核種が流れていっている訳ですし、新しい放射性核種が出来ているということは、それもまた環境中に新しい放射性核種が出ていって環境を汚染するということにつながる訳です。
平)これ続くと、燃料棒そのものがすべてもう融けてしまうんですか?

小出助教授)燃料棒自身はジルコニウムという金属でできているのですが、それはもう全部ないと思います.棒という形はもうないと思います。
水)燃料棒の形をしてない。

小出助教授)はい、棒の中に入っていたウランの燃料ペレットというまあ、小指の先ぐらいの大きさのウランの瀬戸物ですけど山になって堆積しているのだと思います。
水)どこに堆積してるのですか?

小出助教授)それは場所が私にもよくわかりませんが。
平)よくいいますけど、底が抜けるといいますよね。

小出助教授)底というのは圧力容器の底ですが、今私がペレットがたまっていると言っているのは炉心と呼ばれてる場所の下部だと思います。
水)圧力容器の底までは落ちていっていないのではないかと。

小出助教授)私の全くの想像です。
水)圧力容器の底までいかなければ最悪の事態にはならない?

小出助教授)えーと、そうではなくて、むしろその炉心というとこの下部にとどまってるということが最悪の事態の引き金になるかもしれないと、私はおそれているんです。
水)なんでですか?

小出助教授)圧力容器というのは、まあ圧力釜ですね、そのなかに水を入れて原子炉を冷やそうとしてきた訳ですが、炉心という部分はもうほとんど裸になっているとデータが示しています。そこはだから蒸気で冷やされてる訳ですけれども、圧力容器という圧力釜の底には、たぶん水があると思います。その状態で炉心という部分で被覆官が形を失って燃料棒のペレットがたまって、そこで崩壊熱という放射性核種自身が出す熱と再臨界になった熱がでているのではないかと、今私は思い始めたのですが、そうなるとウランのペレットがどんどん融けていくと思います。かなりの部分が融けた状態で圧力容器の底に残っている水の上に落下するということになると、私が一番恐れている水蒸気爆発が起こります。
水)はあー、じゃあ今までの予想のもとにやってきた注水作業のままで対処の仕方はよろしいのですか?

小出助教授)もちろん、注水はしなければいけません。必ず水は入れなければいけませんが、たぶんホウ素という核分裂反応を抑える化学物質ですけれど、その注入量が少なすぎるんだと思います。
水)ホウ素というのはいくらでも投入できるくらい原発周辺には用意されてるんですか?

小出助教授)えーと、事故が起きた当初に、大量に東京電力は入れたと思います。再臨界をやはりおそれたはずなんで入れたと思います。今現在福島の原発のなかでホウ素がどれだけ残っているのかわかりません。
水)ホウ素をもっと入れる必要があるならば、それこそ先を見越すと大量のホウ素を福島に集めなければなりません?

小出助教授)そのくらいのことは福島の方たちはもうわかっていると思いますので手配をしてるかもしれませんし、単純に私が想像して言っているだけで、私が想像できるようなことを福島の方はわからないはずはないので手は打っているだろうと思います。
平)今の◯では、再臨界の恐れというのは1号機から3号機までありますけど、2号機でしょうか、3号機でしょうか?

小出助教授)一番はたぶん1号機じゃないかと
水)これは、1号機だけを見つめていればいいいんですか?その意味では。

小出助教授)そうではありません。再臨界というのはさっきも聞いていただいたように、ブツブツ燃えるというだけで爆発ということにつながることではありませんので、2号機でも3号機でも炉心が大幅に融けてしまえばやはり同じことになります。1も2も3もとにかく水を入れて冷やすということをやらなければ往けません.再臨界の恐れのある炉心にはホウ素をいれなければいけません。
水)こうしたおそれもあるという小出先生のような専門家がいらっしゃるという事態でですね、今の付近の住民の方の避難のありようはこれでいいんですか?

小出助教授)私が恐れているというのは前から何度もお伝えしたと思いますが、原子炉の炉心が融けて落ちる、つまりメルトダウンをするといのを恐れているのですが、絶対に起きないと私は言いたいのですが(もちろんです!と水野アナ)、自信をもって言えないという状態が続いているんですね。もしそれが起きてしまうと、爆発的に放射能が出てくるということですので、周辺の人たちはもちろんその覚悟をしていただいて、いつでも逃げれるというそのぐらいの心構えはしていただかないといけません。
水)はい。こうした大切なデータが東京電力から十分に出ているんですか?私たちシロートがみてもようわからないんですけど。

小出助教授)私も公開情報しか手に入りませんので、インターネット上で東京電力が公表する数値、官邸から出る数値、保安院から出る数値という、そんな数値しか私にも見えないのです。でも彼らはもっと一杯もってるはずだと思います。
平)集約した政府判断が出ませんよね、個別には出ますけど、今先生が恐れてるような可能性のある最悪の事態も国民に告知するという政治的な判断を決して出しませんよね。これは、パニックとか、そういうようなことをおそれてるだけのことなんですかね?

小出助教授)だけといっていいのかどうかわかりませんが、政府がおそれているのはパニックですね。
水)もちろん考えた上でやらなきゃいけない大切な要素のひとつだとは思うんですけど、小出サンがおっしゃる再臨界が起こっていないということを確認するためには、データが誤りだったというのが一番はやいんですね。

小出助教授)そうですね。前は、ヨウ素134という計測が誤りだったいわれて、ヨカッタと思って胸を撫で下ろしたわけですし、今回もクロールの38の形質が誤りだったといっていただければいいし、あるいは、ヨウ素の今流出してくるのがものすごい濃度になってきてるわけですが、それが誤りだっていっていただければいいと思います。
水)もうほんとにそう願います。

小出助教授)私もそう願います。また明日もよろしくお願いします。
京都大学原子炉実験所助教の小出裕章さん、どうもありがとうございました。
(続く)



今日も最後まで読んでくれてありがとうございます。

 年々にわが悲しみは深くして
   いよよ華やぐいのちなりけり
           岡本かの子

また、面白い文章を書きますね。
みんな、あしたこそ、幸せになあれ!

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