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2011年7月30日 (土)

東北地方太平洋沖地震の考察


大津波が掘り起こしたもの


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東北地方太平洋沖地震の考察(18)




(前回の続き)

66 12歳政治の4例目

FIFA女子ワールドカップ2011で、なでしこジャパンが世界一の栄冠を獲得した。
前半45分は押しまくられながら懸命にしのいでイーブン。
多分に運にも助けられたが、0-0で前半を終えたことが勝利につながった。

前半は押されっぱなしだったので、実は後半24分でモーガンに1点入れられたところで、わたしはテレビを消して布団に入った。
「心臓に悪い」
ところがどうしても気になって寝付かれない。それで再びテレビをつけると、後半36分の時点で宮間が入れて1-1の同点になっていた。現金なもので、それで再びテレビを見始めた。

1-1のまま延長戦になった。パワフルなアメリカを象徴するワンバクが、前半14分に頭で押し込んだところで、またしてもわたしは見るのをやめた。
「心臓に悪い」
しかし今度は、もしかすると、日本の娘たちは意外なことをやってのけるかもしれない、という微かな望みがあった。アメリカの選手の疲れ切ったような姿も、その淡い期待を根拠づけるように思われた。

頭がさえて寝付かれない。もうどうせ朝である。起きて水を一杯飲み、しばらくしてテレビのスイッチを入れた。すると澤が延長後半の12分に1点入れて同点にした。
相変わらずアメリカの猛攻が続いていた。懸命に守る日本。延長後半のロスタイムに入ったところで、岩清水がレッドカードで退場させられた。このときである、わたしは日本のPK戦での勝利を確信した。

これはどの報道も指摘していないが、アメリカは日本のゴールキーパーに上背がないことに着目して、しきりにクロスバーぎりぎりにシュートし続けていた。明らかに監督のミスである、とわたしは思った。この作戦はPK戦でも続くと思われた。すると、うまく行けばふたりほどクロスバーの上に打ち込んで失敗してくれるかもしれない。

PK戦は安心して見られた。結果は、宮間、永里、阪口、熊谷が蹴って、日本が 3-1で圧勝した。戦績は以下のとおり。
アメリカ ×  ×  ×  ○
日本    ○  ×  ○  ○
結果はわたしの思った通りになった。日本が勝利した。その日のうちに2回も最初からビデオを見直し、劇的な試合を堪能した。
「心臓にいい」

野球や柔道でもそうだが、国際試合になると、世界中の人がナショナリストになる。この日の未明、わたしも単純なナショナリストのひとりだった。しかし、画面で見るかぎり、アメリカ選手も褒め称えておかねばならない。スピードとパワフルな一面ばかりが強調されるが、技術や冷静な試合運びも立派だった。とりわけキャプテンのワンバクは輝いていて、試合後のセレモニーで澤をリードしていたのは凄い女性だと思った。悔しさも憤りも、少なくともセレモニーが終わってピッチを去るまで出しておらず、たいした女性だと思った。

来年のオリンピックでは日本は徹底的に研究され、目標にされる。アメリカやドイツ、フランスの挑戦を退けて金メダルをとるには、さらなる技術の向上(日本は不用意なパスミスが多く、そこから失点につながるケースがあった)と挑戦してくる外国勢の研究が欠かせない。監督の佐々木則夫はやるだろうが、やったとしても、オリンピックの金メダルは容易なことではないだろう。

ともあれ、選手たちは帰国した。
2位のアメリカの選手たちはチャーター機で。
1位の日本の選手たちは一般の旅客機で。しかも半分の選手はエコノミーで。
世界でもっともメジャーなスポーツで世界一になったのに、政府は凱旋パレードを企画することもしない。援助らしいものは何もしなかったくせに、必ずこういったときは、世界一自国の国民に冷酷な国の、総理が人気取りに顔を出してくる。菅直人は早速なでしこジャパンを官邸に呼んで、テレビカメラに収まって政権浮揚にちゃっかり利用した。

これは何もスポーツに限ったことではない。科学技術の分野でも、蓮舫前行政刷新相が事業仕分け第1弾で、2009年11月に「2位じゃだめなんですか?」と嘯いて予算の大幅カットに乗り出したことは耳目に新しいことである。この女はスポーツ振興費なども削減していて、なでしこジャパンが世界一になると、18日早朝に、「なでしこJapan、優勝!! すごいです」とぬけぬけとツイッターに書き込んだものである。国民をバカにして、いかにもいい政治をしているように見せかけるだけの、大方の民主党政治家の手法は、すでに国民に見破られているのだ。

ツイッターには「スポーツ振興金をゴッソリ仕分けられたなでしこジャパン。給料は0円~10万円の極貧生活」とか、「蓮舫議員の夏のボーナス614万円」「あなたが言える立場ですか? スポーツ振興を仕分けした本人が白々しい」「えっ? 1番駄目なんでしょ? どうして喜ぶの? 白々しいわ!」「スポーツ振興金をゴッソリ仕分けして、外国人献金をガッツリ頂いているあなたに『ジャパンおめでとう』とは死んでも言って欲しくありません」などといった非難が書き込まれた。

全盛期の黒沢明が映画製作費に窮していたとき、手を差し伸べたのはアメリカやフランスやロシア(旧ソ連)であった。日本政府は黒沢の窮状に一顧もしなかった。自国の天才も、他国が評価して初めて気づき、気づいても決して援助しない。日本の政治家に関心があるのはほとんど政権浮揚や税収につながる話である。政治家のレベルが12歳の哲学・知性なのだ。

12歳の政治がなでしこジャパンに国民栄誉賞を与えるべく考えたのも、帰国後のなでしこフィーバーにびっくりして、政権浮揚に利用できると踏んだからにすぎない。野球のサムライジャパンは二度も世界一に輝いたが、今ほどマスメディアが騒がなかったので、政権浮揚の材料にはならず、内閣の誰も国民栄誉賞とはいわなかった。べつになでしこジャパンの受賞に反対しているわけではないが、ほんとうに公平と公正に欠ける賞ではある。


67 12歳政治の5例目 牛肉に広がる放射能汚染

日本の農政は長い間「NO政」と言われてきた。農民のための、そして国民のための政治など、これまでもなかったのである。福島原発後の政治状況で、もっとも弱い環こそ、この「NO政」であったが、これまでは経産省の陰に隠れてあまり目立っていなかった。今回、その貧弱な「NO政」の現実が衆目のもとにさらされることになった。

これまで「NO政」は、牧草と乾草の注意はしても、稲わらの注意を農民に対してしてこなかった。セシウムのことなど農家は知らないし、もともとスピーディ予測図の情報など隠して、嘘を吐きまくってきた政府なので、これはすべて政府・「NO政」の責任である。犯罪的なのは、菅直人を初めとして現在の民主党が、マスメディアを除いた一部の日本メディア、とりわけネット論壇や自由報道協会や海外メディアの指摘を無視してきたということである。初めて気づいた、というのではなかったのである。それも3月の原発事故直後から、つとにネットでは今日の危険が指摘されていた。

政府はこれまで牧草や水についてはモニタリングの対象にしていたが、稲わらは対象から外していた。農水省や政治家(とりわけ被害者面ばかりしている被災地の政治家)たちの責任は重いといわねばならない。

テレビのニュースで「日本の牛肉は食べたくない」とひとりの主婦が語っていた。これは現在の日本人の大半の思いであろう。原発人災以前は、安全な食材の代名詞のようになっていた日本の食材が、今や世界中から危険視される代物になってしまった。ところで、この主婦の感想自体が政府とマスメディアに汚染された危険な思想なのである。

放射性セシウムは稲わらだけを汚染しているのではない。空気からも水からもくる。農家のなかには、一般の食材の余りを家畜に与えている農家も多い。馬や豚、鳥といった家畜はもちろんのこと、すべてのペットに汚染の可能性があるし、人間とて例外ではないということだ。さらに福島県で生産されたパソコンや車なども汚染されている可能性がきわめて高い。

福島原発の爆発直後に、福島県で現地生産されているパソコンが、極端に値引きされて販売されていたことがある。電気量販店では「福島支援」と紙が張り出されていたから、食材の「福島支援」とまったく同じ動機である。

深刻なのは、今日のように「セシウム汚染の稲わら・肉牛・飯舘村」と政府と御用メディアが煽っているときは、ほんとうは彼らが、もっと重要で深刻な事態を隠蔽し、嘘を吐いているとき、ということなのである。深刻なのは福島市など北部の住民に及ぶ体内被曝である。それを取り上げないのは、菅直人と財務省、農水省が、国民の生命よりも災害補償を重視し、恐れているからにほかならない。 

情けない国である。何が情けないのか。政治が情けないのである。
原子力行政は政治が主導し、企業と官僚、学会、マスメディアが利権に群がり、国民の税金を湯水のように浪費してきた。かれらは利権のおいしさが忘れられず、まだ原発推進を諦めてもいない。菅直人の「脱原発」など、もはや誰も信じていない新たな詐欺にすぎない。菅直人とかれの内閣の詐欺は、菅直人ひとりを悪者にして、同罪の内閣・民主党員が「辞めろ、やめろ」と、はしゃいでいるが、内閣の誰一人として菅直人に抗議して辞任しないところに現れている。このままずるずると辞任を引き延ばし、選挙の直前になって新たな代表を選んで、またぞろ国民を騙そうというのであろう。魂胆が見え透いているのだ。

福島県を初めとして被災地の住民は、これから起こるであろう長い賠償金裁判に備えて、購入食材等のレシートの保管をしておかねばならない。また体調の変化をきたし、病院に行ったら、いつ、どこの病院にかかったか、受診証明の様々なデータの保管をお勧めする。病院にかからなくても、体調が悪くなったときは、日記をつけ、大切に保管しておくことだ。食べた食材や体調の変化を記録した日記も十分に裁判の証拠になる。

整理の苦手な人は、段ボール箱に「裁判資料」とでも書いて、とにかく3.11以降の自分の生活と健康に関する資料をすべて放り込んでおくことだ。これでも十分に役立つ。もっとも恐れなければならないことは証拠資料の散逸である。

テレビを見ていたら、福島県の一部の村で、当日の放射能汚染の数値が掲示板に張り出されていた。これは賠償金裁判の強力な武器になる。ぜひとも複数の村民で記録に残しておくべきである。何年か後には、証拠は消去されて、どこにも何のデータも残っていないという可能性大である。デジカメ・携帯を持っている人は、日付も残るようにして撮影しておくことをお勧めする。
もしボランティア等で現地に行かれたら、ただ肉体作業だけではなく、携帯等で放射能汚染を示すデータの記録も心がけていただきたい。将来、被災地の住民に、ほんとうのボランティアだったと感謝される事態が来る可能性大である。
(続く)




今日も最後まで読んでくれてありがとうございます。

 年々にわが悲しみは深くして
   いよよ華やぐいのちなりけり
           岡本かの子

また、面白い文章を書きますね。
みんな、あしたこそ、幸せになあれ!

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