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2011年9月

2011年9月26日 (月)

東北地方太平洋沖地震の考察


大津波が掘り起こしたもの


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9月19日の東京の6万人デモを高く評価したい。
中継していた「IWJ」の岩上安身がいい仕事をしていた。この人には成功してもらいたい。

上杉隆の「自由報道協会」も凄い。こういう人たちを見ていると、日本はまだ脈があるのかもしれない、と思ってしまう。

この6万人デモの後、山本太郎が告訴された。京都党を名乗る者が、告訴したのである。

わたしがすぐに思い出したことは、小沢一郎の検察審査会への告訴である。体制にもっとも目障りな人間は、一見、政治とは無関係な「市民」の告訴に遭って、時間的空間的に縛られてゆく。

どなたか無料で山本の弁護を引き受けて欲しい。とくに佐賀県の弁護士さん、この好漢を助けてあげてください。

東北地方太平洋沖地震の考察(23)




(前回の続き)
目次
◆ 77 ドジョウ汚染(危機のなかの癒やしジョーク)
◆ 78 今後、原発死者は100万人と報道
◆ 79 鉢呂罷免の罷免責任

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  ▼ 77 ドジョウ汚染 ▼
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官房長官「鉢呂吉雄経済産業相が、東京電力福島第1原発事故の視察後に、記者に向かって「死の街」と比喩したり、「放射能をつけちゃう」などといって、防災服の袖を記者にすりつけてからかったそうですぜ」
首相「あのバカが。あれほど記者に向かって喋るな、とにかく電力業界とマスメディアに狙われているんだから、土の中に潜って表に出てくるなと、ドジョウ精神を叩き込んだのに。辞めないと仕方ないだろう。これがドジョウ精神だ。何かあったら、すぐに泥に潜る」

官房長官「かれは原発をいずれゼロにするといっていましたし、TPPにも消極的な発言をしていましたからね。電力業界と、かれらから年間800億ものコマーシャルに群がっているマスメディアに狙われるのは当然でしょ。次は誰にしましょうか。A君なんかどうでしょうか。かれはドジョウ精神を見事に体現した政治家です。たとえ喋ってもなかなか声が聞こえないんだから」
首相「何だね、それは」

官房長官「東京も放射能が危ないというので、特注の鉛で作った鎧を着て歩いている男ですよ」
首相「ほう、それは頼もしい。そんな頼もしい人材がわが党にはまだ残っていたのだね」

官房長官「ただのバカですけど。鉛の下に隠れたドジョウであるのがミソです」
首相「その男に決ッメタ!」

官房長官「A君の場合、国会の答弁はどうしますか」
首相「国会をなくしたらいいじゃないか。国会をドジョウにするんだ。予算委員会なんか開かずにすぐに閉会にしよう。そして大臣はすべて外国に視察に行かせるんだ。ドジョウだ!」

官房長官「不完全政治家による、不完全内閣のための国会というわけですね。これで任期を何か月か稼ぎましょう。ダメだわ、こりゃ」


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  ▼ 78 今後、原発死者は100万人と報道 ▼
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「サーチナ」に衝撃的な外国報道が紹介された。
8月29日(現地時間)の英紙インディペンデント電子版によると、福島原子力発電所の爆発事故による死亡者数は、今後100万人以上にのぼるということである。韓国メディアがこの情報を詳細に報道しているということだ。例によって日本メディアは隠している。
以下は「サーチナ」の引用である。

「英インディペンデント紙は「なぜ福島災害はチェルノブイリよりも深刻なのか」と題し、複数の専門家の意見を紹介。オーストラリアの内科医で、反核運動家のヘレン・カルディコット博士は、「福島に災いが近づいている」と警告。チェルノブイリ事故による死者は25年間で20万人に達したが、福島の事故は、これより深刻だと指摘した。

また、英アルスター大学のクリストファー・バズビー教授は、「チェルノブイリ原子力発電所は、一度に爆発したが、福島原発では現在も放射性物質が出ており、チェルノブイリよりも状況が良くない。これから100万人以上が亡くなるだろう」と予想した。

金銭的被害も福島原発事故は、はるかに多く、チェルノブイリ事故は、1440億ポンド(約17.9兆円)と推算されるのに対し、日本は再建費用として1880億ポンド(約23.3兆円)を予想している。

一方、日本政府は、福島原発での漏えい放射性物質の量が1945年に広島に投下された原子爆弾の168倍に達したと明らかにした。専門家たちは、福島原発事故の被害は、まだ始まったばかりだと口をそろえているとして、事態の深刻さに言及した。

チェルノブイリ周辺で放射能が及ぼす遺伝的影響を研究してきた生物学者ティム・ムソー教授は、放射線被ばくが持続されると、健康に深刻な問題が発生すると述べている。実際にチェルノブイリの近くでは、昆虫やクモの個体数が減り、鳥の脳の大きさが小さくなったことが明らかとなっていると語った」

以上が引用であるが、インディペンデント紙の記事が説得性をもつのは、日本政府と東電が嘘の情報を流し続けていること、日本の子供の尿検査にすでに放射能被害が現れていること、いささか皮肉をこめていえば日本のマスメディアの記事ではないこと、などである。

昨今、わたしは、日本は太平洋戦争の敗北とともに滅んだ国だという思いを強くしている。小沢が総理になろうとすると、東京地検とマスメディアがなりふり構わずに攻撃をしかける。これが何よりの証拠なのだ。戦争に負けるということの意味はそういうことである。東京地検もマスメディアも、敗戦とともにマッカーサー司令部によって存続(誕生)させられた組織だった。それが対米自立を考える小沢総理の阻止に、なりふり構わず立ち上がるのである。
こういった認識や自覚が未熟な現在の民主党員にはないのである。もしこれが他の野党だったら、必死の反撃に出て、代表(党首)を守っていただろう。綱領すら持たない政党のいい加減さ、卑劣さが、同志愛をもとにした結束、団結を生まないのだ。

民主党が行っている政治とは、国民のB層に向けて、いかに目つぶしをくれ、だまし、わが身の保身を謀るかという、「自分さえよけりゃいい」という政治である。自民党との違いは、国民は民主党に対して怒っている、とわかっているようなセリフを吐くところである。

つまり、自民党よりも性質が悪く、傲慢なわけだ。そして国民いじめの、売国的な政策を実行していく。

デフレ下の増税は被災地も直撃する。これは世間知らずで、幸福な、お坊ちゃんの考えた、想像力のかけらもない政策である。結果的には、非情で冷酷な政策が、格差社会を直撃する。悲鳴を挙げた国民によって、早晩、かれらは選挙の審判を受ける。

この政党は不思議なくらい自分が落選する政策を選ぶ。後ろでタクトをふっている財務官僚には選挙がない。そのいいなりになったら、いけないのだ。そもそも今日の日本の惨状を作ってきたのは財務官僚なのだということがわからないのである。

次の選挙で、ともかくこの政党には政権から出てもらわないといけない。野党に落ちたら、民主党が真っ先に取り組まなければならないのは、党の綱領を創ることだ。綱領がないところから、この政党の、官僚の言いなりになって、どうにでも変わる<卑しさ>は生まれてきているからである。


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  ▼ 79 鉢呂罷免の罷免責任 ▼
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鉢呂吉雄前経産相の辞任劇は、電力業界に媚びたマスメディアの暴走劇であった。
野田は、鉢呂の任命責任どころか、罷免責任をとらなければならない。

鉢呂が経済産業相辞任に追い込まれたの理由は次の2点である。

1 取り巻いた毎日新聞記者に、防災服をすりつける仕草をしながら、「放射能をつけたぞ」といった趣旨の発言をしたこと(この発言は各社まちまちであって、まったく統一されていない)
2 被災地を「死の街」と比喩したこと

これが、就任したばかりの、大臣の辞任理由になるのだろうか。
日本の政治とメディアの劣化は堕ちるところまで堕ちているといわねばならない。しかも「1」について、鉢呂は「記憶にない」と言っているのだ。
問題視されてから、記憶にない鉢呂は、自分を取り囲んでいた記者とその新聞社に問い合わせし、何を言ったか正確な発言記録を教えてほしいと要請している。しかし、どの社からも正確な発言記録はないとの返事だった。
つまり、いった、いわない、のレベルの話なのだ。しかも、この鉢呂発言のとき、その場に居合わせた記者は、誰も「抗議や反応をしなかった」(朝日新聞9月13日、37面)といわれている。
その場で何の批判も発言の確認もしなかった程度のことが、どうして後で蒸し返されて辞任につながる、大事件に発展するのか。まことに不思議である。
わたしが勤めていた職場には、会議での議論を、会議が終わったのち、他の場所で蒸し返してはならない、という規則があった。いうことがあれば、その場で、全員の前で堂々と反論しろ、ということだ。これは実に知恵にある規則で、反論したつもりが、この世には、誤解に基づく反論というのも、結構多いのである。これが全員の前で、正確に瞬時に訂正される。
ところで、新聞、テレビが、鉢呂非難の大キャンペーンを始めたのは20時間も過ぎてからである。だから、鉢呂にはいった記憶がない、聞いた記者にも記録がない、といったあやふやなことになるのだ。

「死の街」というのは比喩である。この比喩自体は陳腐であるが、古今東西、文学にも映画にも広く使われている。何の問題もない。
しかも、すでに鉢呂と同じように、原発周辺地域を「死の街」と表現した大臣がいた。
仲間が追い詰められているときに黙っていたが、細川前厚生労働相である。かれは参院行政監視委での答弁で 「本当に町全体が死の町のような印象をまず受けました」と、2011年5月16日の参院行政監視委員会で、民主党石橋通宏の質問に答えている。
このときは何の問題にもならなかった。
その他、2011年4月5日の衆院総務委員会では、自民党の吉野正芳が出身地の福島県いわき市について、同じような比喩を使っている。原発事故後「一時期ゴーストタウンになりました」と譬えたのだ。
マスメディアでも、ニュースキャスターや専門家が、チェルノブイリや福島原発事故を「死の街」と比喩している。また、新聞、月刊誌、週刊誌でも同様の比喩が使われている。
この比喩にもっとも過敏に反応したのは、これまで原発を推進してきた政治、マスメディアといった加害者たちである。つまり鉢呂が原発にもTPPにも消極的で後ろ向きだったところから、発言の後に利用されたのである。その証拠に辞任した後、マスメディアは、この問題から逃げている。

福島原発後に、当地を「死の街」にしたのは誰か。責を負うのは、まず原発利権に群がった政治家であり、財界であり、官僚、学会、マスメディアではないか。
鉢呂に石を投げてもいいが、『聖書』では、最低限度、もしお前たちのなかで罪のない者がいたら、と諭している。



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2011年9月12日 (月)

東北地方太平洋沖地震の考察


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東北地方太平洋沖地震の考察(22)




(前回の続き)

4 この代表選で再認識できたことがある。以前も書いたが、小沢一郎にとって鳩山由紀夫なる人物は鬼門であるということだ。
さる6月2日の、民主党の両議員総会で行なった鳩山の演説は多くの国民が覚えている。鳩山は、この両議員総会で菅直人が総理を辞任すると話がついたから、野党が提出した国会での首相不信任案を否決するように演説したのである。

これですべてはぶち壊しになった。その結果、菅直人はすぐに辞めると信じた民主党国会議員の大半が、不信任案に否決にまわってしまった。菅直人は不信任案が否決された後、すぐに辞意を撤回し、その後の3か月の被災地対策と外交の空白を招いた。

この集団詐欺事件(とわたしは呼んでいる)は、菅直人と鳩山由紀夫という、詐欺師とピエロの茶番劇とするのが大方の見方である。しかし、実は背後に巨大な第4権力(マスメディア)がいて、これが菅直人の続投に向けて動いたというのが真相である。そのことについてはすでに書いたので、ここでは繰り返さない。


5 この両議員総会の演説で、鳩山由紀夫は結果的に小沢の足を引っ張った。この事件は、結果的に田中真紀子らの党員資格停止処分につながり、今回の海江田の投票数の減少に繋がった。

鳩山由紀夫という存在は、民主党にとっても、小沢一郎にとっても、疫病神のような存在なのかもしれない。おそらく小沢は鳩山のことが人間的に憎めないし、好きなのだろう。そしてうまく使っている気になっているのかもしれない。しかし、鳩山は、大甘のお坊ちゃんのふりをして、重要な局面では常に菅直人に軍配を上げ続けてきた。鳩山は、もしかすると、トリックスターの性格にアンタゴニストの性格を併せ持った、非常に興味深い人物かもしれない。実は小沢を騙しているのかもしれないのである。最近、小沢に、いかにも岩手県人らしい人の良さと、老いが感じられるのも気になるところである。

鳩山が内閣を組織したとき、内閣から小沢を外したのも鳩山であった。また、鳩山が辞任したとき、小沢を後継者に指名せずに、逆に辞任の道連れにしたのも鳩山であった。結果的にはこれが菅首相への途を開いた。そして今回、海江田万里を候補に担ぎ、敗北の道を切り開いたのも鳩山である。

小沢は、今後は、鳩山を使うのをやめた方がいい。
この世には、面白いように使えて、実は側においてはいけない人物というのがいる。面白いし、自分によくしてくれる。しかしあいつが絡んだことで、自分がうまくいったことがない、といった関係がこの世には存在する。災いばかりが降りかかるのである。こういう人物を側において重用したときは、何事をやってもうまくゆかない。始末が悪いのは、そのトリックスターにしてアンタゴニストでもある人物が、自分の失敗に気付いていなくて、善意で振る舞っている場合である。


6 今回、海江田万里を首相候補に担ぐことには、わたしは大いに疑問だった。
海江田で鮮烈に覚えていることがある。それは政権獲得後の最初の予算委員会で、首相の鳩山に向かって、「君子は豹変する、というのは、悪い意味ではない、マニフェストなどは守る必要がない」といった趣旨のことをぬけぬけと言い放ったのである。まだ政権を獲得した直後のことである。これだと、マニフェストは最初から国民を騙す、性質の悪い仕掛けだったことになる。

海江田は、現在、国民にもっとも人気の悪い原発推進担当の大臣である。売国的なTPP賛成論者であり、国会で号泣するような軟弱な弾である。これだったら担ぎようがないではないか。よりもよってどうして原発まみれの政治家を候補に担ごうとするのか。
海江田は、戦後最低最悪の首相だった菅直人との確執があった。菅との比較でよく思われるフシがあるが、財界隷属の原発推進者であることに変わりはなかった。

さすがは、君子は豹変するで、海江田は投票直前に、矢継ぎ早に民主党の原点回帰やら小沢処分の見直しに言及した。調子に乗って「3党合意見直し」まで口走った。これで海江田の落選が決まった。これは、国会で手に「忍」の字を書いてカメラに見せたセンスのなさが、露呈した瞬間だった。

「3党合意見直し」に言及したことで、海江田に対する野党の総攻撃が始まった。未熟な民主党中間派の議員票が、解散を恐れて海江田から離れてしまった。

今回、民主党の浮動票は5、60票もあったといわれる。この浮動票の、代表選択基準は、解散をしない候補者ということだった。
もし前原が新代表になれば、国会で野党に闇献金問題で追及される。前原はマスメディアによって作られた偽装の人気があるうちに解散総選挙に走るだろう。
海江田が勝てば、「3党合意見直し」で正面から野党とぶつかる。行き詰まった挙げ句、これも解散総選挙に走る。
そこをうまく突いた野田が、なりふり構わずに、自分は解散をしない、と代表選挙で約束したのである。

こんな見識を欠いた立候補演説は聴いたことがない。政策を語らずに、もっぱら民主党B層向けに、父が貧困だったというお涙頂戴の浪花節を語り、首相の専権事項である解散権にまで触れ、この伝家の宝刀は抜かないと約束までしてしまったのである。政治的見識も矜持もあったものじゃない。この低次元の権謀で我が国の新総理は決まったのである。

海江田にも野田にも共通していえることだが、世の中には、いうべきことと、いってはならないこととがあるのだ。さらに、いうべきことにも、発言のタイミングというものがある。これのわからない人間は、わたしの経験からは死ぬまでわからないのである。センスの問題だからだ。


7 もともと民主党には、選挙当日に会場で選挙演説を聴いて決めるという、未熟な政治家が多数存在している。いったい君たちは、日頃、国会で政治の話はしていないのか。自分たちの仲間の誰それがどういった主義主張の持ち主であり、今回の立候補にあたってどういった主張をしているかを、会場に足を運ぶまで知らないのか。
かれらは、一般企業でも公務員の世界でも、投票して何かを決めねばならないときに、演説を聴いて決めるいというバカなことはしていないことを知るべきである。演説の前に、その懸案の是非について考え、その自分の考えと同じ考えの立候補者に賛成票を投じるのだ。むしろ演説のうまい下手で決めるのはよくない、訥弁、能弁で決めるのはよくない、というのが一般社会の共通認識になっている。
民主党の国会議員には、代表選挙のたびに、会場で演説を聴いて決める、という政治家が大勢出てくる。そういうことだから、菅直人に軽く騙され、党と自分の将来をつぶされるバカな選択をしてしまったのである。


8 小沢一郎は、党を割って出ることはない、といたるところで明言している。これは言わない方がいいように思われる。なぜなら、菅直人ら卑劣な権謀に、それだったら小沢には何をしてもいい、という安心感を与えるからだ。忘恩の卑劣な人間の前では、怒らせたら民主党を解体する、と思わせておいた方がいいに決まっている。小沢の仲間も、その小沢の名前を使った方がやりやすいのである。最近の小沢には、自分についてくる若い政治家の将来を慮るあまり、そして鳩山に足を引っ張られて、往年のふてぶてしさが薄れてきたように感じる。


9 この国の将来を一度は任せてみたい政治家が何人かいる。小沢一郎と亀井静香はそのなかに含まれる。このわたしの判断は揺るがない。わたしはかれらが政界に留まり続けるかぎり、かれらを支持し続ける。
小沢が幹事長や代表だったとき、民主党は選挙で勝ち続けた。ところが民主党が小沢の影響力を殺いだとき、民主党は選挙で負け続けた。国民と民主党員とでは判断がかくも異なっている。そのことが愚かな民主党員はわからないのである。

次の選挙では、民主党以外の、反原発、反増税、対米自立を明確に主張する政党に投票しなければならない。高給を与えているのに、国民を不幸にしかしない政治家たちの愚かさは、その政治家を選び続けているわたしたちの愚かさの反映であることに、そろそろ私たちは気付かねばならない。
(続く)



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・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

のろのろとした台風12号がやってきて、大きな爪痕を残していきました。
皆さんのところは大丈夫だったですか。
被災された方には深くお見舞いを申し上げます。

少年時代に、よく川遊びをしました。プールしか知らない街の子供たちよりは、自然の恐さを、まだ知っているつもりです。

川は、日々、表情を変える。流れの速さが変わる。水の澄み方が違う。水の冷たさが変わる。波の立ち方が変わる。浅瀬が急に深みに変わったりする。岸の形が変わる。……
子供のころ、その川でおぼれかかって、助けられたことがあります。おぼれるというところまではゆかなかったものの、川でほんとうに恐い思いをしたことが、その他にも2、3回ありました。

自然への畏怖を忘れ、いつしか傲慢になったことが、今回の原発問題の根底にあるように思われます。

さて、本題に入りましょう。

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆


東北地方太平洋沖地震の考察(22)




(前回の続き)

目次
◆ 75 神のバランス
◆ 76 挙党一致という名の排除の持続


(危機のなかの癒やしジョーク)

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▼ 75 神のバランス ▼
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神は日本という島国を創るにあたり、四季の変化に富み、豊かな水量と、漁場に恵まれ、強くて頭の優秀な民族をそこに住まわせることにした。しかし、神のこの考えを聞いた多くの他の国からブーイングが起きた。

それではあまりに日本だけ恵まれすぎている、というのである。それで神は他の国とバランスをとるために、マイナスの新たな条件をつけた。

「それでは日本には時々大地震と巨大な津波を襲わせよう。これならどうだ?」
しかし、多くの国々はまだ不満であった。それで神は次の新たな条件を付加したので、すべての国は納得した。

「2011年に日本に巨大な地震と大津波を襲わせ、原発を爆発させ、そのときの首相を菅直人にしよう」


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼ 76 挙党一致という名の排除の持続 ▼
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民主党の代表選が8月29日に終わった。
小沢・鳩山の推した海江田万里は、第1回投票では最高投票数を獲得した。143票である。
2位は102票で野田だった。前原誠司前外相は74票、鹿野道彦農相は52票、馬淵澄夫前国土交通相は24票だった。
すべて菅内閣にあって、共同正犯の責めを負う者たちが演じた国民騙しの寸劇だった。

海江田が過半数を獲得することが出来なかったので決選投票になった。決選投票では、野田は前原の票に加え、鹿野の票も取り込んだ。つまり民主党は反小沢で新総理を選んだのである。その結果、野田が215票で、海江田は177票となり、逆転の結果になった。
以下はその総括である。

1 この代表選は、またしても民主党という政党の質の悪さを露呈した。わたしは小沢・鳩山のマニフェスト原点復帰が、国民の信頼を取り戻し、民主党再生のためには必要条件と思っていた。しかしそうはならなかった。

マニフェストとは国民との契約である。マニフェストのおかげで、民主党は現在の政権を与えてもらったのである。それを破棄するとなれば、そのことを国民に説明して選挙の洗礼を受けねばならない。しかし、現在の民主党は、契約を破棄したままずるずると政権与党の位置に留まろうとしている。

かれらの、少なくとも過半数はマニフェストの破棄に平気であることがわかった。しかも2010年代半ばまでに消費税率を10%に引き上げるとし、「財務省公認候補」と揶揄され、「財務官僚の犬」といわれた野田を、人情話と自己保身のスピーチで支持した。これはかなり衝撃的な事実である。
永田町はそれですむかもしれない。すまないのは国民であり、民主党はこの選択については国民の審判を受けることになる。


2 野田政権のもとで、これから、被災難民を切り捨てる政治(救済よりも財政優先の政治)、対米隷属の政治、官僚主導の政治(増税路線)、大企業隷属の政治、マニフェスト放棄の政治が実行される。その後に、それへの審判として解散総選挙がくる。いくら愚かとはいえ、これでまた赤じゅうたんを踏めると思っている民主党議員はいないだろう。
次の衆議院選挙では民主党は惨敗する。これは間違いない。それを民主党の国会議員がわからぬ筈はない。ではなぜ、215人の議員は、自滅の選択が出来たのか? かれらの多くの腹は、議員歳費を任期いっぱいもらうことしか頭にないのである。結果的にはそういうことになる。


3 野田新総理大臣は、民主党役員人事の本格的な調整に入り、党運営の要である幹事長に、輿石東参院議員会長を、国対委員長に平野博文元官房長官を起用した。

輿石東が小沢に近く、平野博文が鳩山に近いことから、愚かな民主党議員とマスメディアが、これで党内融和が現実のものになったと大騒ぎしている。しかし、これは小沢排除が最終段階に入ったことを物語る以外の何物でもないように思われる。
原発や選挙や国会対策、増税など、困難でいやな仕事を、他党や、反主流派に押し付けた卑劣な菅直人の手法を、野田はそのまま踏襲しているのにすぎない。先に小沢や鳩山に近い人物をポストにつけ、自分たちはおいしいところを、世間のほとぼりが冷めたころにごっそり頂こうとしているのにすぎない。結果的には論功行賞の人事に落ち着くのだが、その順番を変えるだけで、日本のマスメディアは軽く騙されてしまうのである。
この人事の本質は、新党結成の小沢の芽を、最終的に封じようとしたところにある。
(続く)



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